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2003/06/10号
DOIT!「バグジー」最新号のご案内

┏━ VIDEO DOIT! E-MAIL MAGAZINE ━━━━━━━━━━━━━━042号┓


繁盛店事例研究マガジン 【メルマガDOIT!」】 ~MERUMAGA DOIT!~


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(2003/6/10号)━━━┛


突然ですが皆さん、歯の調子はいかがですか。

6月4日は虫歯の日です。僕も1年前に一大奮起し、歯医者に出向きました。

(本当は差し歯が抜けて、やむにやまれずという状態で行く羽目に・・・)

すると、出るわ出るわで結局半年間、せっせと通う羽目になりました。

おかげで今では、定期健診でも「合格」の判定をいただくまでになりました。

ところで虫歯って、歯医者に行くしかないと分かっていながらなかなか行けない

ものですよね。何の躊躇も無く歯医者にいける人がいたら、僕は尊敬します。

どんどん悪くなっていると分かっていながら何の手も打てない、打つ手が分かって

いながらその行動がとれない、といようなこと他にもありますよね。

問題の本質に目を向けキチンと行動を起こそう、そんな事を思いたった6月でした。




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◇今号のメニュー


・DOIT!最新作のご案内

・鮮烈語録!

・DOIT!編集部より


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■「DOIT!」最新作のご案内  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


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DOIT!Vol.73 「優しさと愛が溢れる美容室!」BAGZY(バグジー)(美容室)

 ~お客様が離れない、社員が辞めない。人が輝く「心の経営」!~

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よく「接客に心をこめて」と言われるが、突き詰めて考えれば心の問題は人生の

問題であり、個人の問題だ。自分が人に対して親切にしたい、気配りをしたいと

思うか。他人にどれだけ優しくなれるか、思いやれるか。つまり人間としての

「心の豊かさ」が問われているのである。技術としての「接客」を越え、もっと優しく

なろう、喜んでもらおうと、心を高め合い成長する美容室「BAGZY」の“心の経営”

を紹介する!


【DOIT!がこの企業に注目する理由!】


● 利益より大事なものがある!愛を掲げ、人を育てて毎年120%成長!

● 人は涙の分だけ優しくなれる!心を育てるBAGZY流人づくり!

● 喜ばれることは何でもOK!ルールなし!感動を呼ぶ心の接客!

● 社員が決める、経営する!主役は俺たち!めざせ自主活性型組織!

● スタッフに根付く経営理念!人間愛(優しさ)がすべての価値基準!


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DOIT!ホームページ「BAGZY(バグジー)(美容室)」

<http://www.blocks-net.co.jp/


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■鮮烈語録! ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


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「BAGZY(バグジー)」久保社長の言葉 (DOIT!73号より抜粋)

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▼「人柄をっていうか、人間性をも売ってるっていうか。商品は従業員さんです

から。従業員の人の魅力でお客様が来られるわけだから、人の魅力作りって

いうふうに言ってもおかしくはないと思うんですけど。でも、不思議と優しくて、

人に好かれる人はやっぱり売り上げも上がってますし、比例してますもんね。」


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▼「もっと良くできないのか、もっと良くできないのかっていう、まあ、例えば電話

の応対とか、まあ、すべてのことですよね。そこにやっぱり、最強の戦略が隠され

てるっていうかですね。例えばですね、今、お客さんが美容室で選ぶ理由っていう

のは、親切だとか、安心だとかそういうとこなんですよね。癒されたいからですね。

そうすると、もうバカみたいなんですよね。料金を早く言ってあげる。それが一番の

安心なんですよね。だから何もこんなのはもうコンサルティングも戦略も何も

要らないですね。やっぱり早くお客さんに「今日はこの髪形だったらいくらですよ」、

で、「時間は2時間ぐらいでできますよ」っていう、時間とお金をきちっと告知して

あげる。それだけで全然違うわけですよね。」


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▼「まずお客様を覚える。要するにお客様に関心を持つっていうところにスタート

するじゃないですか。で結局それにあわせてセレクトした、その相手に合わせた

提案をするって言うことでしょ。例えば車の販売にしても、ホテルにしても、まあ、

僕ら美容室にしても。だから結局、まずはその相手に関心を持たないとあのように、

ならないじゃないですか。こう、一人一人名前を覚えようとか、その人の癖を

覚えようとかいうことは関心がないとね。関心ていうのは、奥のほうにはやっぱ

喜ばせたいっていう気持ちがわいてこないことには、こう関心がわかないじゃない

ですか。マニュアル以上にはならないからですね」


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▼「ちゃかすみたいですけど、泣けば泣くほど良くなっていくみたいな(笑)。

売り上げはやっぱり2千万近くいってる子は、あれ、ボロボロ泣いてる子です。

今日泣いてた子いるでしょ。ノブっていう。ひげをこう生やしてる、あの子が去年は

80人で一番売り上げを上げた子なんです、あんなしてて。はい。1年で2,500~

2,600万円1人で上げてましたからね。まだ26歳です。あんだけ泣けるようになって

からです。それまではそうでもなかったんですけどね、あんだけ優しくなってから、

もう、お客さんがもうひっきりなし、来られるようになりましたもんね。」


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▼「僕の中では、めっちゃくちゃ頭に来てたんですよね。8年も9年もかわいがって、

で、今からっていう時に、と思ったんですが、まあ、いろんな人から言われて、

「そうやな。自分が悪かったから辞めてしまったんやなー」と、「あんないい人材、

もう悪かったなー」と思った日から、もう、ぶわーっと変わってきて、5年で今、

85人だから、もう、その、周りもびっくりというか、僕もびっくりしているというか。

それまでは、勝てば官軍、負ければ賊軍で、店はいいところに出して、ゴーンと

いい店出せばもうかるぐらいに勢いでやっていったんですけど、もう全然、180度

変わってですね」


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▼「僕はでもどっちか言うと、その利より信を選ぶって僕はみんなによく言うん

ですけど、利、利、利ですね。利益とか、利潤とかよりも信。信用の信を選び

なさいと。」

「金持ちになるぞというような勢いでやってたんですよね、5年ぐらい前までは。

全然駄目でしたね。全然もうかりませんでした。で、自分がもうころっと変わって、

人を育ててやっていけば絶対うまくいくんだとか、その、思いやりを集めたらとか、

まあ、ありがとうをいっぱい集めようとか、そこんとこバカみないなんですけど、

そういうようになってから利益がどんどんどんどん出るようになりましたよね。」


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▼「そうですね、2、3年結果が出なかったですね。やっぱり。でも、2、3年たった

ぐらいからどんどんどんどん良くなってきて、良くなったですね。というのは、

無記名のアンケートとかやったりするんですよ。1年に何回か。絶対僕しか見ない

から、言いたいこと書いてくれと。昔は散々なもんでしたけどね、「ちょっと言うちゃ

悪いけど、その、何々店の店長はけっこうむらがあるよ」とかあったんですけどね。

このごろはもうほんとに、ここ示し合わせたんじゃないかなというぐらい、ほんと

ありがたいとか、あの、うれしいとかね、良くなってきたとか。そういう意見ばっかり

になってきましたね。」


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▼「なるだけ平凡なほうが効くんですけど、例えば、本人の誕生日には手書きで

きちっとした手紙を書くとか、もうバカみたいですけど。それとか、手荒れしてるっ

ていうと、「大丈夫か」って電話をしてあげるとか、まあ、それとか、会ってない子

には元気にしてるかってメールを送ってあげるとか。ほんと、日ごろのことなんで、

その、月に何回会議をしますとか、会議はこういう、こういうメカニズムでとか、

そんなややこしい、その、簡単にやることじゃなくて、毎日、毎日の、そのかかわり

方が問題なんでですね、あの、僕はもうそれに全力投球してます。はい。」


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▼「入社式合宿、キャンプ、忘年会、それとボランティアのクリスマス。この四つは

会社強制の行事なんですよ。で、これは何があっても休むと退職。首です。極端

です。風邪で、親から電話掛かってきて「風邪引いてるんでキャンプはちょっと」

「あ、辞めてください」って。危ないっていう感じなんですけど。でも、それぐらい

やらないと駄目ですね。」


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▼「ビジョンがよく明確とかいうけど、明確どころじゃなくて共有することが大事

なんで。絵に描いた餅のような経営理念が多いからですね、うちはもう、こてこて

現場に落とさないと嫌なんで、告知しますから。何月何日までに例えば、クイック

マッサージするし、とか。何年からお休みを1日増やすしとか、こう、もうこと細かく

書いて。それをみんなに渡す。まあ、約束手形みたいなもんです。「あら、社長これ

書いとったのに休みが増えてないじゃないか」とかいうことになる、逆に自分に

プレッシャーかかるからですね。」


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▼「あの子たちがデビューした日になんぼ花がきたか。すごかったですよ。

そりゃもう、美容師冥利に尽きるっていうか、ほんとにみんなに良くしてるから、

「あの子がデビューするのね、お花持っていってあげる」っていうていっぱい

お花が来たりするぐらいですから。やっぱ、もう快感になってるんじゃないんです、

こう、人にやったらこんな来たみたいな。投げたら返ってきた、みたいな。

その癖になってるっていうか、それを教えてるんですね。よくパチンコなんかも

1回勝ったらやみつきになるとか言うじゃないですか。あれと同じ。

勝たせてあげるって、大事だと思うんですけどね。はまってるんです。」


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仕事をするということ、働くということは素晴らしいことです。しかし、

いくらやる気になっていても、そのやる気をぶつけて、ちゃんと返してくれる

お客様が必要です。お互いを支えあう仲間がいります。リーダーの信念が

なくてはなりません。人は、自分とかかわりあう人たちを信じることが出来るとき、

限りなく勇気がわいてくるのです。

(DOIT!73号:ナレーションより)




■DOIT!編集部より∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


泣いてしまいました・・・。


DOIT! 編集部の西川です。今回ご紹介するのは、北九州で美容室を展開する

「BAGZY」という企業です。バグジーの経営理念は「敬愛」。お客様だけではなく、

仲間に対しても、世の中に対しても「愛」(優しさ、思いやり、気配り・・)を持って

対応しようと、全員が一丸となって人間力づくりに取り組む美容室です。人間力

づくりなんて言葉でいうと少し堅苦しいのですが、経営者の久保さんのモットーは

「利より信」。経営の目標は利潤の追求ではない。もっと大切なものがあるという

のが久保さんの考え方です。でも数年前までは考え方は180度違いました。

「経営は結果がすべて」「勝てば官軍だ」。こんなイケイケの経営者が考え方を

変えたのは右腕と信じてきた幹部の退社です。せっかく育ててやったのに何だ、

と従業員に怒りをぶつける久保さんにある人が「従業員に責任はない。すべては

経営者の問題だ」とアドバイス。社員を大事にしていなかった・・・。そこから久保

さんは変わりました。社員が幸せになること、辞めずにずっと働ける環境をつくる

こと、徹底した従業員第一の考え方に変わったBAGZYはそこから急成長を遂げ

ます。人は定着するようになり業績も毎年120%ずつ伸び、店もどんどん増えて

きました。利益を追い求めなくなったとたん、利益が出るようになったというわけ

です。


そんなBAGZYで働く人はみんな本当に充実感をもって働いていました。お客様

だけでなく、社員同志が心から相手を思いやり、励ましあう、優しい人達の集まり

でした。取材中、自分のことより他人のことを心配する、気にかけるスタッフの

優しさに私は何度も涙が出てきました。こんな店が繁盛しない訳がない。人が

辞めるわけがない。本当に愛と優しさが溢れる美容室です。


繁盛店とか成長企業は極めてシンプルな原則で動いている、最近つくづくそう

感じます。


「経営の目標は利潤の追求ではない」「もっと大事なことがある」。最近の取材

企業の経営者の言葉には共通のメッセージがあります。彼らは格好をつけて

利益がいらないと言っているのではありません。それよりも大事なものを子供の

ように純粋に追い求める経営者、それに共感して自分のために頑張る従業員。

仕組みとか理論を越えたところにある世界です。


これまで経営は利益を上げること、効率を高めることなど非人間的な難しい理屈

で語られてきましたが、こんな人たちに出会っていると、もうそれは遠い過去の

ことのように思ってしまいます。単純に「人間としてどう生きるか」「どう人(お客様

や社員、社会)と関わって生きようとするのか」。企業の不祥事についても糾弾

されている内容は「その行為は人間としていかがなものか」ということです。人間

を考えることが経営の大きな問題になってきているような気がしてなりません。


DOIT! で取り上げる企業だけがそうなのかもしれません。皆さんはどう思われ

ますか?


BAGZYの取材でいろんなことを考えさせられました。

今回たくさん泣きましたが、なかなかさわやかな心境です。

働くことは面白いですね。


(DOIT! 編集部 西川敬一)


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