すべての社員が「やりがい」感じる組織づくり!

給料や待遇も大切だが、社員満足(ES)の本質は「やりがい」だ。その「やりがい」を徹底的に追求しているのが今回紹介する「ネッツトヨタ南国」だ。社員にとってのやりがいは、自らが主体的に仕事に関わり、人に役に立つ体験の中で生まれていく。苦労を乗り越え、お客様や仲間から感謝の言葉を聞き、本当の喜びを感じたときに、人は仕事への充実感や誇りを感じるのだとすれば、上司の指示や命令、教えすぎることは逆に「やりがい」を削ぐことになる。「ネッツトヨタ南国」の考え方の基本はそこにある。上司の指示命令のない職場。多数決で決めない会議。ボトムアップの組織の中で、人が成長し最高のやりがいが生まれてくるのだ。顧客満足と社員満足の相乗的な向上で成長するこの会社から、これからの経営のあり方を学ぶ。

お客様満足と働く喜びを高める究極のチームワーク

経営の目的は「社員の幸せ」に他ならない。「社員が仕事に満足してない会社は存在価値がない」と言い切る「ネッツトヨタ南国」は、創業以来一貫して社員満足(幸せ)の実現を経営の目的に置き、独自の経営を実践している会社だ。お客様の満足・喜びは社員の働きがいにつながると、徹底して高めてきた顧客満足(CS)はトヨタグループNo.1。また顧客本位の経営に贈られる「日本経営品質賞」を受賞するなど、その経営は注目を集める。
「ネッツトヨタ南国」が目指してきたのは、社員一人ひとりが自ら考え行動する自主自立型組織。上司の命令で動くのではなく、それぞれの社員がその場その場で一番良いと思ったことを行うチームづくりだ。一人ひとりの社員が、ご来店されたお客様の個別のニーズを察し、その時々の状況に合わせて臨機応変に対応するその素晴らしいチームワークが顧客満足を生み出している。エンパワーメント(権限移譲)を大切にしてきたネッツトヨタ南国ならではの独自サービスだ。
「多数決をしない」「命令しない」「組織図をつくらない」など、創業時から徹底されてきた社員一人ひとりが考え行動することを重んじる社風。すべてを社員で決めるボトムアップの風土。社員全員が参加しながら経営が日々進化する!「本店」と「あさくら太陽店」の現場を取材し、ネッツトヨタ南国の人材戦略・組織づくりを解剖する!

• 社員一人ひとりが自分自身への厳しさを持ち、主体的に物事を考え、壁を乗り越えて成長する喜び、支え合う仲間。ボトムアップエンパワーメント型組織のひとつの理想がここにある。横田社長が実践されている「見えないリーダーシップ」は奥が深い。
• 社員の方々が皆、自分たちで会社をつくり上げて、お客様に満足いただくという意識がとても高く、感動しました。
• 55号も見ましたが、従業員向けには今回の方がエンパワーメントの事例が多く、良さが伝わるように思いました。
• 進化し続ける組織であるネッツトヨタ南国のその姿を拝見し、改めて「仕事の目的は何であるのか」「生きるというのはどういうことか」を考えさせられる。社員一人ひとりが自ら考えて行動する環境、風土、などなどすべてが一貫した考え方のもとに構築されていることが見事である。
• 生き生きと働く組織に対する社長様の思い、その思いを具体化される仕組みの綿密さ、その仕組みの中で活性化された従業員さんが、やがてその枠から出て新たな仕組みを創造される姿、勉強になりました。
• 今回は特に社員の日常にスポットを当てられ、実際にそこから横田社長の社員満足に対する考え方、経営の視点から見た戦略の一端としての考え方も良く理解することができました。
• 社員が楽しんで仕事をしていると自然に回りの人達にもそれが伝わり、人の喜びが自分の喜びに変わるんだと思いました。若い人達が考えて会社を作っている姿に感動しました。
• 「考える」「発言する」「行動する」「反省する」が会社全体に浸透し、会社そして一人一人が成長する風土になっていることにとても感動しました。前作に比べ会社の成長が感じられ、よりレベルの高い会社になったと思いました。再び多くの気付きが得られました。
• 社員の方々が皆自分たちで会社をつくり上げて、お客様に満足いただくという意識がとても高く、感動した。
• 経営理念が全社員に浸透し、全社員で実践している。ここまで出来る企業が実在するとは!