2019 年 12 月 24 日 09:56
熱が伝わる映像づくり
今年も一年が終わろうとしています。
このメルマガではあまりご紹介をしておりませんでしたが、ブロックスは、今年も様々な企業様から映像制作のご依頼をいただき、様々な映像を納品させていただきました。
企業様のニーズに応じて設計し、ゼロから作り上げていく映像なので、それぞれの映像はひとつとして同じものはありません。接客の教育用映像もあれば、学生に企業を紹介する採用活動で使う映像など、その内容は多岐にわたります。今年は採用や理念浸透に関する映像が増えてきたという印象があります。
私たちが企業様の映像制作でいちばん大切にしていることは、何と言っても、効果が生まれる映像であるかどうか。企業様の大切な予算を使って作る訳ですから、求められる目的を満たすものでなければ意味がありません。いちばん大事なことは、最初の映像設計の段階で徹底的に話し合わせていただくこと。
映像制作の難しいところは、最終段階を事前にお見せできないので、コンテを書いたりシナリオを作ってイメージを共有していきます。そして、途中段階でもお客様と何度も何度も打合せ行い、イメージのずれをなくしていかなければ、いい作品はできません。こうしてお客様と一体となって、作品を作り上げていく数か月は大変ですが、そだからこそ、映像を納品する時に、お客様から「いいものができた」「使ってみたらとてもうまくいったと言ってくださった時は、何とも言えない充実感があります。
今、世の中にはいろんな映像が氾濫していますが、私が思う「いい映像」は、製作者の熱が伝わる映像です。この間もある方と話をしていましたが、この熱は見る人には確実に伝わるものです。
企業の映像であれば、発注者の熱、そしてその熱を受けて映像をつくる製作者の熱。この2つの熱が作品の質を高めていきます。見た時にその熱が感じられるかどうか。見た人にも熱が伝わり、心が動くかどうか。人気番組がそうであるように、熱が高く、つくることにワクワクしている人たちが作った映像の影響力は絶大です。
お客様と我々がぴったり寄り添いながら、二人三脚で最高の映像を作り上げていくのがブロックス流。終わった後に、「ブロックスさんに頼んでよかった」「本当に役に立った」と言っていただける映像づくりを、来年も目指していきたいです。
今年もメルマガをご愛読いただきありがとうございました。来年も映像で日本を元気にしていきます。
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BLOCKS メルマガコラム
2019 年 12 月 18 日 14:41
応対する人の心で変わる「第一印象」
先日、あるお店で、とても気持ちいい応対を受けました。1階が店舗になっています。その日はアルバイトの人しかいなかったのですが、私が事務所に訪問予定があることを告げるとニコッと笑って内線で連絡し、社内通路を案内してくれました。こう文章に書くと、ごくごくあたりまえの応対のようになってしまうのですが、その人の全身から「ようこそ!」という歓迎の気持ちが伝わってくるような笑顔と対応でした。たった数分間の応対でしたがとても印象に残りました。
なぜ、この対応が私の心に残ったのか?しばらくそれを考えていたのですが、やはり、「気持ちが伝わっている」ということが、良い印象につながっているのだと思います。
「第一印象」の研究というと「メラビアンの法則」が有名です。あえて言うまでもないのですが、これは、1971年に、カリフォルニア大学(UCLA)の心理学教授、アルバート・メラビアン氏が発表した第一印象の研究論文がベースになっています。
その中で、人が第一印象を決める要素は3つだと言われています。①言語情報(話す内容)➁聴覚情報(声)③視覚情報(見た目)です。これ以外にはないので、誰もが最初は「あたりまえだ」と思うはずです。しかし、ここからがポイント。メラビアンは、この3つの要素に矛盾があった場合、人はどのような受け取り方をするのかを実験しました。
例えば、低い声+怒った表情+「ありがとう」と言葉を発した場合、相手は矛盾を感じます。こうした時、受け手は発せられた言葉の情報、「ありがとう」は嘘だと見抜き、聴覚や表情から得られるものを優先して判断するそうです。こうした矛盾に、人間はどの情報を優先するかと調べたら、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%となった。これが有名なメラビアンの法則ですね。
しかし、この数字ばかりが有名になって「中身より見た目」だとか、「話す内容は重要でない」などという解釈が広がってしまっているそうですが、本当に大事なのは、3つの要素が一致すること。良い第一印象ならば、声も表情も言葉もみんな揃っているのが一番です。
では、声・表情・言葉を一致させるにはどうすればいいのか?3つを意識して変更するなど人間にできるのでしょうか?やはり「気持ち」でしょう。心から「ありがとう」と思っていれば、声も表情も言葉もそうなります。もしかすると、感謝の気持ちがなくても、声や表情や言葉をコントールできるという人もいるかもしれませんが、心と行動が違っている状況が続くと、自分に嘘をつくわけですから、いつか心が壊れてしまうはず。第一印象のカタチも大事だと思いますが、やはり奥にあるスタッフの「気持ち」を整えてあげることがいちばん自然でうまくいきそうです。「笑顔でありがとうと言いなさい」と教えるのではなく、「笑顔でありがとう」と思わず言ってしまうような心をつくること。最初に書いたアルバイトさんのお店では、普段からみんなが助け合い、感謝し合っているそうです。笑顔や感謝の心が育つ職場は最強ですね。
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メルマガコラム 思うこと
2019 年 12 月 10 日 09:44
「よい振り返り」が仕事を楽しくする
スポーツの世界では、パフォーマンスを高める方法として「練習ノート」というものがあるそうです。選手がその日の練習や試合を自分で振り返り、改善点や次の目標、練習計画などを立てていく。自分の結果を記録し、振り返ることで自信と成果につながっていくと言われています。
ただ、コーチから指摘されるばかりでは嫌な気持ちになりますが、自分で自分の一日を振り返り、ノートに記録することで課題が可視化され、次に活かしていこうという気になるのかもしれません。一流の選手はみんな練習ノートをつけています。私たちの世界でも、いろんな体験をしますが、うまくいったことも、うまくいかなかったことも含めて、過去の体験を振り返り、次に活かしていくことが大切なのだと思います。
「振り返り」と似ているのは「反省」ですが、どう違うのでしょうか。
私たちは何かうまくいかなかったときに「反省」をしますが、だいたいは「自分の良くなかった点をみとめて、改めようとすること」という意味で使います。幼い時から「反省しなさい」と言われた時は、だいたい怒られた時の記憶ばかりです。反省は、どこが悪いかったのか、なぜそうなったかということを考えることですが、大切だと思いながらも、反省を活かしていこうという前向きな気持ちには、なかなかなれません。
それに対して「振り返り」は、良かった点にも、問題点にもフォーカスを当て、そこから教訓を導き出し、「次に何をしていこうか」という未来への挑戦まで考えていくこと。良かったところは次に活かし、問題点は改善し、その中で挑戦目標も見えてくるのが振り返り。体験を次に活かすためにやるのですから、成功した時も「振り返り」が必要だと言われています。
「振り返り」は仕事の面白さも高めるように思います。「仕事が面白くない」という時は、たいてい、人のせいにして、自分自身で工夫改善ができてない時です。どこが悪かったのか、どうすれば良かったのかと考え出すと、前向きになり、きっとどんな仕事も楽しくなっていくのではないでしょうか。
反省より、振り返り。もうすぐ今年も終わりますが、いい振り返りをして、成長につなげていきたいですね。
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メルマガコラム 思うこと
2019 年 12 月 04 日 10:09
掃除の大切さ
年末が近づいてきていますね。
年末といえば大掃除ですが、実は大掃除は法律で決まっているそうです。ご存じでしたか?
労働安全衛生規制の第619条の第1項に、「日常行う清掃の他、大掃除を、六か月以内ごとに1回、定期的に、統一的に行うこと」とあります。
法律で決まっているからする訳ではありませんが、綺麗な環境は働く人のためにも、生産性を高めるためにも大事なことですね。
「いい会社」を取材していると、やはり経営者が「掃除」を大事にされています。有名なところでは、イエローハットさん。DOIT!では伊那食品工業さん、ホンダカーズ中央神奈川さん、七福醸造さん、西精工さんなどが有名ですが、掃除には「働く環境を綺麗にする」という効果以上のものがあるように思います。
社員全員で掃除をしている会社の方がおっしゃっていた「掃除の効果」を思い出してみると、以下のようなことだと思います。
① 用具や物を大切にするようになる
② 細かなところにも気づくようになる
③ 効率よく仕事をする癖がつく
④ お客様から褒められるので社員のやる気が高まる
⑤ 社員同士の協力・助け合いが高まる
⑥ 謙虚になる
⑦ 綺麗さを保とうとする
⑧ 仕事場以外でも綺麗にしようとする
⑨ 物事への感謝の気持ちが生まれる
私も毎朝のみんなで掃除をしていますが、掃除の時間は働く前の心づくりの時間でもあるように思います。
掃除をすると運気があがるという人もいますが、いい会社と言われる経営者の多くが、掃除を大切にされているということは、長い目でみて会社の業績向上にも直結しているのだと思います。
松下幸之助さんも、掃除を大切にされていた経営者の一人ですが、ある講演で「掃除は確かに辛いことだけど、それを辛抱しやっていくことがやがて成長につながる。辛抱して身に付けた技術が仕事の向上につながるのだ」ということを仰っておられたそうです。
今の時代は道具が進化し、辛いものではなくなっているので、辛抱するものではないのかもしれませんが、トイレ掃除やゴミの片付けなど、人がやりたくないことを進んでやれる人、細かなところに気を配れる人は、きっと本業でもいい仕事し、信頼を高めているはず。
たかが掃除、されど掃除ですね。年末の大掃除もがんばってやりましょう。
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2019 年 11 月 26 日 16:23
売れない芸人の共通点
先日、ネット記事で、ある大手タレント事務所の常務が、売れない芸人の共通点を挙げておられました。それが「努力しない」「時間を守らない」「すぐに行動しない」の3つ。
芸人というと、楽をして金儲けをしたい人、適当な人というイメージがあるようですが、結果的に売れる芸人さんはすごく努力をされているそうです。時間を守らない人は信用・信頼を失って出番をなくし、売れる人は自分が何をすべきかを見つけ、すぐ動くそうです。
この話を読んで「どんな業界も同じだな」と思った人は多いのではないでしょうか。4月に入った新人がいつの間にか差がついていくのも、結局、日々の努力や行動の違いなのでしょう。芸人の世界でも、だらしない人は先輩や事務所から厳しく躾けられているそうです。でも、そこで気づく人もいれば、消えていく人もいる。途中から気づいて努力する人もいるそうですが、その時は既に遅く、若いうちから努力する人にその場を奪われてしまう。厳しい世界です。
努力する、時間を守る、すぐに行動する。芸人の世界だけでなく、どの世界でも共通する「大切にすべき資質」だと思います。持っている才能だけで成功できるような簡単な世界はどこにもなくて、こうした「あたりまえ」ができるようになって、はじめて競争のスタート地点に立てるのでしょう。
私たちビジネスの世界でも、後輩の育成が課題ですが、どうすれば、早いうちに、こうしたことの大切さに気づかせてあげられるでしょうか。その人自身が、自分の仕事に誇りをもち、夢をもって自分自身で歩んでいこうと思わない限り、いくら注意されても変わらない気がします。教えられて身につくものではないものを教えることは難しいですね。
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メルマガコラム 思うこと
2019 年 11 月 21 日 09:42
人間が人間らしく働ける組織づくり
先日開催した「日本を元気にするセミナー」では、全国から集まってくださった皆様と一緒に「人生が輝く働き方」というテーマを考えていきました。
仕事にやりがいを感じ、働く時間もそうでない時間も充実する人生が輝く働き方とはどんな働き方なのか、それを実現できる会社とはどんな会社なのか。難しいテーマでしたが、たくさんのヒントがありました。
ゲストのネッツトヨタ南国さん、西精工さんの共通点のひとつは、社員ひとりひとりが「何のために働くのか」ということを考える場があるということ。ただ漫然と日々を過ごしていても、やりがいは見つかりません。自分がどうありたいかのか。自分にとっての幸せとは何かということに向き合うこと。若い時代に考えてきた人はいいですが、このようなことをあまり考えないまま就職している人も多いのかもしれません。どんな人も幸せになりたいと思っているはずなのに、何が幸せなのかを深く考える機会が少なくなっているのでしょうか。
今回、登場したゲストの皆さんの共通点は「誰かのために」という気持ちでした。「自分のため」ではなく「自分以外の人のために」に頑張ることが、自分の幸せにつながっています。ある人はお客様のため、ある人は後輩の成長のため、チームのため。それぞれ違いがありますが、誰かに役立つことでみんな幸せを感じておられます。いきいきした組織に共通するのは「人の喜びを自分の喜びに感じる」文化です。
そして、もうひとつの共通点は「成長する喜び」の実感。自分がやってみたいことに挑戦する中で苦労し、悪戦苦闘する。しかし、その体験で一皮向けていく。成長を実感できるともっと挑戦したくなります。やりがいの高い会社には、この喜びで満ち溢れていました。
働く目的を考える文化、「人のために」に向かう文化、成長を実感できる文化を組織に築くこと。
まだまだあるのだと思いますが、私が大切だと思ったことはこの3点でした。
ロボットであれば、そんなことを考えなくても仕事ができるのでしょうが、人間には働く意味が必要なのだと思います。誰かに喜ばれることは単純に嬉しいですし、創造力を発揮できれば楽しくなります。そして束縛されるより、自由にできることは何をおいても大切にしたいはず。
人間の本質を考えてみると、これからめざすべきいい会社づくりが見えてくるのではないでしょうか。
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セミナー メルマガコラム 思うこと
2019 年 11 月 12 日 09:40
あなたの仕事は何ですか?
以前、リッツ・カールトン・ホテルのスタッフに、「難しい要望が来た時にどんな気持ちになられますか?」という質問をした時に、即座に「ワクワクしてきます」と言われたことがあります。例えば冬に「スイカを食べたい」というお客様。わがままにお答えするのがリッツカールトンですから、どんなことがあっても探してあげたいと思って行動されるそうです。
いきいきと働く人を取材する当社の「志GOTO人シリーズ」でご紹介した、ドコモショップ藤井寺店の神崎さんにも、同じような質問をしてみましたが、やはり、難しいお客様の方がワクワクしてこられるそうです。
嫌なお客様、難しい対応が迫られる場面でワクワクするというのは、普段、どんな気持ちで仕事をしているのだろうかと考えてみました。まず、自分の仕事が好きであり、もっとよくしていきたいという向上心がベースではないでしょうか。それがなければチャレンジ精神は生まれないでしょう。
しかし、いちばんのポイントは、自分の仕事をどう認識しているかということかもしれません。自分の仕事を単なる「お客様案内係」だと認識している。あるいは、お客様に幸せになっていただくための最初の窓口であると認識している。自分の仕事をどう認識するかで、対応する意欲は変わってくるのではないでしょうか。
自分の仕事は単なる案内係ではなく、「お客様に幸せになっていただく担当」であると思っている人にとっては、お客様がまったく幸せを感じていない状況(例えばクレームを言いに来られた人)は、いちばん使命感がうずいてくる時でしょう。だからこそ、困難な状況ほど「自分がやらなければ!」という情熱が湧いてくるのだと思います。使命の認識が、対応に現れるのではないでしょうか。
営業とは商品を売る人、配達とは商品を届ける人、料理人とは料理を作る人・・・。これは単なる仕事の分類にしかすぎません。使命は表していません。「俺の仕事は、(料理を通して)ひと時の幸せをつくることだ」と思えると、きっといつもの仕事が違って見えてくるはず。どんな状況があったとしてもワクワクする時間になるのではないでしょうか?
改めて問います。あなたの仕事は何ですか?
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2019 年 11 月 06 日 15:56
仲間の存在がエネルギー
明日開催する「日本を元気にするセミナー」で上映する映像を作るため、ゲストとしてお迎えする西精工とネッツトヨタ南国の社員の方にインタビューをさせていただきました。
今回のセミナーのテーマは「人生が輝く働き方」。それぞれの人が、仕事にどんな気持ちで向かっているかを伺いました。その中で特に心に残っているのが、多くの人が「仲間の存在が自分のエネルギーになっている」と答えておられたことです。今、組織の中で分業化が進み、自分の仕事をもくもくとこなす会社が多くなる中で、個人と個人の関係が希薄になっています。となりの人がどんな仕事をしているかはわかっていても、どんな気持ちで、どんなことに悩んでいるかがわからないというような時代の中で、こうした人と人のつながりがあること、それが人のエネルギーを高めていることに感動しながら映像をまとめていました。
「仲間の存在がエネルギー」という言葉を聞くと、この間活躍したラグビー日本代表を思い出します。お互いがお互いをリスペクトし、「みんなが頑張っているから、自分も頑張ろう」と困難を乗り越えてこられました。こうしたいきいきしたチームをみていると、やはり、働く上で大事なのは、共に働く仲間であり、チームメイトの存在なのだとつくづく実感します。
しかし、メンバーが心をひとつにし、お互いが切磋琢磨するチームになるには、何が必要なのでしょうか。
いろんな条件があるのだと思いますが、やはり最終的にはみんながチームの目的・目標を達成しようと共通した思いがあるかなのではないでしょうか。
目的・目標が違えば、バラバラになります。みんなが、みんなの目標に向かって頑張っていると思えるからこそ、自分も頑張らなければと思うはず。言いた いことが言えて、お互いが信頼し合う組織で働けることは、働く人にとっても幸せですし、大きな力になると思います。
明日の「日本を元気にするセミナー」では、さらに、「人生が輝く働き方・会社づくり」を深めていく予定です。
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2019 年 10 月 29 日 12:02
伊那食品工業の会社に学ぶ「家族」という組織づくり
先日、伊那食品工業さんに経営者の皆さまをお連れするベンチマーク研修をお手伝いする機会があり、改めて「社員を家族のように思う」経営に触れ、その大切さについて考えました。
50年以上に渡って増収増益。リストラをしない、急成長をしない。あのトヨタ自動車さんも見本としようという会社です。そんな伊那食品工業の理念は「いい会社をつくりましょう」というものですが、それは関わる社員が 一丸となってみんなで幸せになろうという思いがあります。経営の判断軸は、社員の幸せにつながるかどうか。大切な家族の一員であるからこそ、大切にするのは当然だという考え方です。
例えば、この会社に評価制度はありません。家族の一員を評価して食事の量を決めるような家庭がないように、業績だけで評価するようなことはしない。昔ながらの年功序列がいちばんいいと言われています。
家族ですから、お互いを支え合うのは当然。だから、当然のように部門の垣根もありません。
家族ですから、みんなで旅行に行く。だから社員旅行もみんなが参加して楽しみます。
家族は自分の家の掃除をみんなでする。だから、掃除はあたりまえのように全員で行います。
家族の中心は父親(今は違うこともありますね)。会社の場合は社長です。この会社でも、やはり父親は尊敬される存在です。しかし、父親だからといって偉そうにするようなことはありません。いい家族が父親も母親も子どもたちも、みんなが尊敬しあって助け合うように、みんなでいい会社(家庭)をつくっていこうというのが伊那食品工業という会社です。
こうした家族のような社風の中では、社員にどんな意識が育つのでしょうか。社員の人たちに聞いてみると、やはり「自分達の会社」ということを強く意識されていました。「いい会社をつくろう」という目的に向かって、一人ひとりが自分の役割を果たす、みんなで協力する。2年目の女性スタッフが、「土曜日曜も楽しいけど、月曜日から金曜日も楽しい」と話してくれましたが、会社が家族なら、当然かもしれません。
塚越社長が、家族のように何でもみんなで行う「伊那食品工業の文化」についてこんなことを仰っていました。「例えば掃除。一般的には分担を決めて一人一人で区間を掃除する方法もあるが、うちはみんな全体をやるんです。なぜならば、その方が楽しくなるから。楽しくなると意欲がわいてくる。だから、うちはみんなでやるんです。」
効率化、成果などが騒がれた時代に、会社はドライでシステマティックなものというイメージになり、助け合いや協力があまり生まれなくなってしまいましたが、逆に、今、「家族」をコンセプトにする伊那食品工業のような企業のほうが成長しています。
私たちは、会社というもののあり方をもう一度見直す時期に来ているのかもしれませんね。
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メルマガコラム 素晴らしい会社
2019 年 10 月 24 日 09:23
ワンフォーオール、オールフォーワン
ラグビーワールドカップが盛り上がっています。昨日の試合は残念でしたが、私も、最後まで諦めない日本代表チームにたくさんの感動をいただきました。
台風19号の被害が広がり、日本全体が悲しみに包まれている時に、日本代表だけでなく、他国の代表がボランティアに参加してくれたり、全力プレーを通して元気を届けようとしている姿は、ラグビーの精神である「ワンフォーオール、オールフォーワン」そのもの。私はにわかファンですが、このワールドカップの熱戦を通して、ラグビーの素晴らしさを学んだ気がします。勝ち負け以上に、仲間のために頑張る姿が日本中に感動を呼んだのだと思います。
目的に向かって全員が心をひとつにし、助け合って進んでいく。会社もひとつのチームだとすると、やはりこの精神が必要なんでしょうね。
ベスト8という快挙を通して我々に力を与えてくれた日本代表チームに心から感謝したいと思います。
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2019 年 10 月 01 日 14:03
心が機械化していませんか?
先日、知り合いのジャーナリスト、瀬戸川礼子さんが「金融機関で体験した機械的対応」についてSNSでアップされていました。どんな内容かというと、用件があるので、カウンターに行くと「番号札を持ってお待ちください」と言われたそうです。当たり前だと思われるかもしれませんが、その時、お客様はたった一人。瀬戸川さんだけでした。大勢のお客様がいるなら整理のために番号札を渡すのはわかりますが、臨機応変にやろうとされない対応に、「AIが仕事を奪うと心配するよりも、働く人自身が機械化していないか考えてみませんか」と書いておられました。
私も以前、あるレストランで、スタッフを呼ぼうと近くを通り過ぎたスタッフに声をかけると、「御用の際はテーブルのブザーを押していただけますか?」と言われたことがあります。マニュアルではそうなっているのでしょうが、近くにいるスタッフが機械的に対応して立ち去る様子にびっくりしました。
今、どの企業も人材不足や働き方改革で、少人数で対応せざる負えない状況であることは理解できるのですが、働く人が「ルール通りにやればいい」、「決められたことだけをやればいい」というマインドになっていては、大切なお客様を逃がしてしまうことになってしまわないでしょうか。顧客が減少すれば、働く側は楽になりますが、そうなれば今度は経費削減ということで「顧客対応はAIに任せよう」となり、ますます人間の働く場所がなくなりそうです。
その状況状況で、お客様に心を寄せながら、「何をすれば喜んでくれるのか」と自由に発想できるのが人間です。AIの専門家もコンピューターはあくまでも数学の世界。思いやりがあるような言葉や行動は機械に学習させることはできるが、真のホスピタリティの精神だけは機械化できないと言っています。
AIがどんどん発達するこれからの時代、人間は何をしていけばいいのでしょうか。どんな働き方をするべきなのでしょうか。
経営者だけでなく、一人ひとりに問われているのかもしれません。
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メルマガコラム 思うこと
2019 年 09 月 25 日 14:43
できること・やりたいこと・やるべきこと
就職の時には、誰もが一度は「自分はどの職業につけばいいのか」と悩んだことがあると思います。すべての職業を体験できれば、自分に合うかどうかがわかるのですが、そんなことはできるはずもありません。
「やりたいこと」が明確にある人は、そもそも選ぶことに悩みません。子どもの頃から美容師になりたいと思っている人は、その道に一直線です。「やりたいこと」が明確でない人は、自分の得意やできることから職業を選んでいくのでしょう。これなら自分に合っているかもしれない、この仕事ならやれるかもしれないと「できること」を中心に選ぶ人もいます。ただ「できること」が「やりたいこと」とは限らないので、就職してみてまた自分の道を悩む人もいます。「やりたいことが見つからない」と悩んでしまい、3年もたたずに会社を辞めていく人もいるのが現実のようです。
しかし、本当に自分の「やりたいこと」はどうすれば見つかるのでしょうか?このことを考える時に、私はいつも社会人になった時に、先輩に言われたことがいつも頭によぎります。
「会社に入ったら、やりたいとかやりたくないとか関係なく、仕事が与えられるもんだよ。まず、それを一生懸命やってごらん。そうすると仕事ができるようになってくる。そして、仕事ができるようになったら、それが好きになってくるから。だから新人のうちは、どんなことでも一生懸命にやることだよ。」
この言葉を聞いた時はわからなかったのですが、長年仕事をしていくと、納得することが多くなっていきました。確かに、最初は難しいな、大変だなと思っていた仕事も、能力が身について「できるようになってくる」と、面白くなります。面白くなると、もっと上を目指していこうと勝手に努力をしています。そして、ふと振り返ってみるとその仕事が自分の「やりたいこと」(好きなこと)になっていた。いろんな仕事をしてきましたが、最初から「やりたいこと」があった訳でなくても、「できること」を伸ばしていけば「やりたいこと」になっていく可能性が高いということを、実感しています。
「やりたいこと」というと、少し「利己的」なイメージがありますが、本当に「やりたいこと」は、人の喜びとリンクしているものだと思います。一生懸命やった結果、お客様や社内の人が心から喜んでくれたり、感動してくれたり。そんな体験が増えていくと、利他が利己になり、利己が利他になり、「人の喜びが自分の喜び」という気持ちになっていきます。そして、その気持ちがどんどんと強くなり、いつの間にか、「自分のやるべきことはこれだ」という感覚になります。使命感というか、幸福感というか、仕事が生きがいになる瞬間がやってきます。
もしかすると、このような変化は特殊なのかもしれませんが、目の前の仕事に一生懸命になってやってみることや、続けて仕事をしていくことで、見える景色が変わっていくことは確かです。
今、若い人が「やりたいこと」や「できること」で悩んでいるとしたら、まず、与えられた仕事に一生懸命に取り組んでみることをお勧めします。「できること」「やりたいこと」「やるべきこと」は、相互に関係しあっています。「やりたいこと」からスタートに頑張る人生も素晴らしいですし、「やりたいこと」が後で見つかる人生も素晴らしい。自分の人生で「やるべきこと」が見つかると、さらに素晴らしいと思います。
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思うこと
2019 年 09 月 18 日 10:30
自転車預かり所の前で
私が仕事に向かう大阪のある駅の近くに、小さな「自転車預かり所」があります。
通勤や通学に駅まで自転車で来た人が、夕方まで預けて置く場所です。私は徒歩なので自転車を預けることはありませんが、いつもその前を通ると元気をいただきます。
その自転車預かり所には、いつも大きな声でお客様を迎え、お見送りしてくれる男性の方が働いておられます。
お年は70歳くらいでしょうか、少し背中が丸くなっておられますが、元気な声でお客様に挨拶をされます。
「おはようございます!」「気をつけて、行ってらっしゃい!」「お帰りなさい!」
毎日、一人ひとりに声をかけられ、大きな声で送り出してくれます。
そして、声をかけられたお客様も、笑顔で「行ってきます!」と言って元気に駅に向かっていかれます。
そのおじさんの笑顔と元気な声は、前を通る私の心にも響きます。映像で表現できないので、なかなかお伝えするのが難しいのですが、たったひとつの挨拶なのですが、心にせまってくるような明るさです。
人への優しさと仕事への誇りが伝わってくるのです。
そんな風に生きたいなと励まされたり、自分はできていないと反省したり、この前を通る度に、心が引き締まってきます。
何でこんな仕事をしているのか、自転車を預かるだけの仕事なんだから、適当にやればいいと思うこともできるはず。
しかし、そのおじさんは、違います。与えられた仕事だけど、自分にできることを精一杯していこう、全力を尽くそうとされています。
3年前に亡くなれた、元ノートルダム清心学園の渡辺和子さんが「置かれた場所で咲きなさい」ということを残されていますが、ここを通るたびに、その言葉を思い出します。
感謝の心が足りないから不満がでる。人と比べるから愚痴がでる。
反省ばかりです。
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メルマガコラム
2019 年 09 月 11 日 11:56
部門同士の感謝・協力
先日、長年働いた会社を独立し、一人で会社を経営し始めた友人と話をする機会がありました。
経営者としての覚悟、資金繰りの大変さ・・・いろんな中で友人がしみじみと語ったことが心に残りました。「自分で経理もするようになってはじめてその仕事の大変さがわかった。会社務めの時などは、経理に感謝していなかったなと思う」「やっぱり個人は孤独。人と人が一緒になって仕事をしていくことは改めて大事なことだと思う」など、独立して改めて気づいたことを素直に教えてくれました。
我々はつい、自分のことで頭がいっぱいになります。例えば、経理や総務など影で支えてくれる人がいるから支払いや給料が入ってくるのに、なかなかそのことに感謝したりできません。「それがあなたの仕事でしょ」と思ってしまうと、そこでどんな苦労があるのか、その仕事をどんな気持ちでやっているのかということにすら興味をなくしてしまいます。そんな孤立感が「俺たちは俺たちで頑張ろう」と小さな壁をつくり、部門同士の壁を作っていくのかもしれませんね。
しかしこんな壁があると、本当は部門同士で共有してればうまいったことが、余計な手間がかかってしまったり、会社全体の視点でみると「不効率」を生み出しています。でも、みんな頭では「協力すべき」とわかっていても、そこに「ひとの頑張り」が見えないので、どうしても気持ちは変わりません。
壁をなくし、お互いの信頼を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか?
ある会社では、各部の情報発信、共有をとても大事にされ、どんな社員でも見ることができ、そこに感謝のコメントや質問を記入することができる仕組みを作っておられました。発信する情報を書く手間も、コメントする手間もあるのかもしれないですが、これを続けてきたおかげで、今ではお互いの「頑張っていること」が共有され、部門の壁が消えていったそうです。
またそれ以上に、以前は仲が悪かった営業部と製造部も、製造部は「営業部ががんばってくれているおかげで自分達はいい仕事ができる」と感じ、営業部は「製造部が頑張ってつくってくれた商品をしっかり届けたい」とお互いが感謝し合うようになり、生産性も高まっていると仰っておられました。
考えてみれば、どの部門も役割は違っても目的は同じです。「お客様の満足を通して会社を成長させていく」という目的を実現する「仲間」であることは間違いありません。やはり、大きな目的(理念)を見失って仕事だけをしていると、いらぬ問題が起こってしまうのかもしれませんね。
この一週間、独立された友人の話と、この会社の話を聞き、改めてこんなことを感じました。部門同士が喧嘩する会社より、感謝・協力しあえる会社になりたいですね。
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メルマガコラム
2019 年 09 月 04 日 09:21
何のために集まった仲間か?
「会社」は、英語では「カンパニー」と訳されますが、「カンパニー」の語源を調べてみると、「com=一緒」と「pan=食べるパン」という言葉が合わさったもので、「一緒にパンを食べる仲間」、つまり一緒に何かをする仲間という意味だそうです。
つまり会社とは「ひとつの夢や目標をもって、協力していく仲間」ということになります。
その目標や夢に共感して集まった仲間だからこそ、協力し、助けあって働く。それが会社というものの本来の姿なのでしょうね。
しかし、組織は大きくなるにしたがって、こんな気持ちを忘れがちになるのかもしれません。ある大企業の方がこんな話をされていました。
「うちの会社も創業期はみんなで夢を語り合い、家族のように接し、協力し合って働いていたが、今は、そんな話はしないし、みんなバラバラで働いている。」
数字を上げることが目的になり、夢のためでなく、自分に課せられた数字のために働いている。みんな、自分のことで精いっぱい。協力も助け合いもしない。ため息をつきながら話されていました。
これは大企業に限った話ではないのかもしれません。苦しくなるとつい業績が目的になってしまいます。
夢・目的(理念)を忘れてしまったら、何の為に集まった仲間なのかわからなくなります。働く人はただの労働力。「仲間」という意識が薄れ、楽しく働くことはできなくなるのではないでしょうか。
「俺たちにしかできない、いい家をつくろう!」「患者様が幸せを感じる、いい医療をしていこう」・・・
やはり「理念」を追いかける会社は、みんながいきいきしてますよね。みんなが夢を語り合い、夢(高み)をみんなで追いかける。夢を追いかける仲間の集団だけが「カンパニー」なのだと思います。
皆さんの会社は、何を共にめざしている仲間ですか?誰のために、どんな役立ちをするために集まった仲間ですか?
会社に所属する仲間だからこそ、ひとりひとりが問い続け、考える続けることが大事な気がします。
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2019 年 08 月 28 日 15:19
手伝いか、主体者か?
私たちの仕事、「映像制作」はプロの集団が集まってプロジェクトで行う仕事です。
中心となるのがプロデューサー。そして、映像の指揮を執るディレクター、撮影の中心となるカメラマン、技術を支える音声、それ以外にも美術、衣装・メイク、編集、ナレーター、選曲等々、作品内容によって様々なプロが活躍しながら、映像のクオリティを高めていきます。
私が初めてこのプロジェクトに参加したのは20代。プロデューサーのアシスタントとして現場に出ていきました。ロケの現場ではディレクターやプロデューサーの打合せに参加し必死で撮影の段取りをしていくのですが、プロの厳しさについていくのが必死でした。
私たちブロックスの社員はプロデューサーという立場になるのですが、この厳しい現場の中でいろんなことを学んでいきます。
私が、最初に言われたのは「主体性を持って参加しろ」ということです。
「手伝いの気分でやるなら足手まといになるだけだ。そんな気分なら帰ってくれ。どんな立場であろうが、いいものをつくろうという意志を持たなければ。遠慮するな」と言われたことを思い出します。
ドキュメンタリーの現場では、その場、その瞬間を取り逃がさないように常に考えながら張り付いていかなければなりません。だからこそ、関わるスタッフ全員が「何を撮るのか」を常に考えていないと、一瞬を逃がしてしまうのです。
しかし、考えてみれば、どんな仕事であったとしても同じかもしれません。
「手伝いの一人」として傍観者でいるか、「内容に責任を持つ一人」として主体的に参加するか。プロジェクトで良い成果を出そうとするならば、全員が後者でなければならないはずです。20代の私にそのことを教えてくれたディレクターは、「いい作品をつくる」ことに全力を傾け、すべてに本気の人でした。
「手伝い」も大事な仕事ですが、どんな意識で手伝うのか。手伝い意識で関わっているようでは、やはり本気の人に迷惑をかけてしまいます。ひとつひとつの仕事に自分の意見を持ち、主体性を発揮していくことはしんどいことですが、そうしてプロジェクトに参加できた時は、仕事のノウハウを吸収する量も質も、仕事の後の充実感や感動も、まったく違います。やはり、すべてに主体者でなければ面白くないですね。
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2019 年 08 月 20 日 09:14
誇りある営業
私は若いころから営業の仕事をしてきました。だからでしょうか、この暑い中、お客様を飛び回っている営業マンを見ると「頑張れ!」と、心の中で声をかけてしまいます。
当時、世間には営業は「嫌な仕事」「やりたくない仕事」というイメージもありましたが、私にとっては毎日が刺激的で楽しいという印象しかありません。もちろん、断られたり、失敗して怒られることもあって嫌になることはありましたが、それでも自分がやったことでお客様から感謝されたりすると「ああ、この仕事をやっていてよかった」と思えて、20代の頃は夜遅くまで頑張っていました。
私が営業をしている時に目指してしたのが「売らない営業」です。売るために奴隷のようになることも、頭を下げて頼み込むという営業をしたくなかった私は、どうすればお客様が、自分から買いたいという気持ちになってくださるのかを考えていました。
その時上司から教わったのが「お客様の立場にたつ」ことの大切さ。「どう売るか」と考えるのではなく、お客様のお役に立つこと、良き相談相手になることが本当の営業だよと言われたのを思い出します。
お客様の買い物のアドバイザーであれ。その為には悩んでおられることをしっかりと理解する(質問力が大事)。そして、そのお客様がより良い判断ができる材料を提供する。その為にはメリットだけでなく、デメリットや不利な点もお伝えし、もし他社にいい商品があるとしたら、それを用意してあげることが本当のお役立ちだと学びました。
「売らない」というのは少しとがった言い方ですが、信頼してもらえるアドバイザーになれば、ほっておいても売れるようになる。もし、売れないなら、まだ、お役立ちの気持ちと技術や知識が足りないだけ。売れないのはダメだよと言われていました。以来、そんな営業を続けてきましたが、役に立てたと思える時は本当に嬉しくなり、いい思い出ばかりが残っています。
今、厳しいノルマの中で営業の不祥事が話題になっていますが、目標に追われて売り込むことに必死になっている営業はいつになったらなくなるのか、本当に悲しくなります。昔は個別のクレームで終わっていたことが、今やSNSで全国に拡散する時代。そんな営業では企業の存続さえ危うくなってしまいます。お客様に嫌われる会社が長続きすることは不可能な時代だと思います。
昔も今も、私たちが本当に目指すべき営業は、お客様から感謝される営業であり、それが自分の誇りであって、自分の子供にも「営業っていい仕事だよ」と言えるような仕事だと思います。
誇り高き営業をみんなで目指していきたいです。
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2019 年 08 月 06 日 09:58
「・・・どうすればいいか」を語り合う
Facebookを見ていると時々、いい言葉が出てきます。共感する言葉、戒めになる言葉、励みになる言葉。自分が感じたことをメモにとっておくと、いつかそれが生きることがあります。
今日はこんな言葉をメモしました。
「どうすることが良いことなのかに焦点をあてよう。
何が悪くて、誰が悪いかは、次から次へとたくさん出てくる。
たくさん出てきて時間を使うので、じゃあどうすればいいかが抜け落ちがち。
「・・・をする」が未来をつくる。どうすれば良いかを話し合い、笑顔になれる未来をつくろう」
(リーダーへ贈る輝く言葉より)
確かに、誰が悪いというのは誰もがすぐに言いたくなります。その中で悪口の輪がどんどん広がっていくけども、それをどうするかということは意外と抜け落ちがち。人の悪口、批判は、それがまたストレス発散になるので居酒屋はそんな話があちらこちらから聞こえてきます。
でも、その居酒屋でも、「どうするか」という議論をしている熱いグループもあります。私も若い時に転職しましたが、多くは後者のような飲み会ばかりだったのでそんな酒の場が大好きでした。
今でも、話の後味も、酒の味も、後者の方がおいしい気がしますが、やはり愚痴や不満は蜜の味で、なかなか人間の習慣から離れられないものなのかもしれません。
昔、ある尊敬するお婆さんから教わったことがあります。
「愚痴は言っていいよ。辛いことは吐き出した方がいい。でも愚痴で終わっているのはダメ。そこからどうするかを考えるのが大事だよ」。
最近、自分の心が人に向く時があり、この言葉を思い出し、反省しました。やはり、「誰が悪い」をいくら語っても何も生まれません。時間は限られています。ならば「どうすれば良いか」に向かっていくことに時間を使っていかないと解決が遅くなるばかり。酒の席でも、公の場でも何でもオープンに議論し合う。「・・・どうすればいいか」を常に語り合うチームでいたいです。
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思うこと
2019 年 07 月 30 日 09:52
嫌なことに取り組んだ瀬戸選手
先日「世界水泳」でメダルを獲った瀬戸大也選手がインタビューで「嫌な練習に取り組んできた成果が出た」とコメントをしていました。
嫌な練習というのは耐乳酸トレーニングと言われるもので、かなりキツイ練習だそうです。全力を出した後身体が重くなることがありますが、それが乳酸。しかしこれを意識的に高めていくと持久力につながり疲れの出る後半も速度を落とすことなく乗り切れるそうです。しかし、瀬戸選手も言っているように、このトレーニングは疲れ切った後から何度も泳ぐ練習なので、“鬼のトレーニング”とも言われています。
「世界で勝つには乳酸に耐えられる身体をつくるしかない」「自分がいちばん嫌いなトレーニングをしないといけない」と世界水泳に向けて取り組んできたそうです。
私が気になったのは、この乳酸のことでではなく、瀬戸選手がインタビューの中で「逃げたい」「嫌で嫌でしかたない」とマイナスの言葉を使っていたことでした。一流アスリートはこんな言葉を使わないと思っていたのですが、素直に「嫌だ」と発言しておられたのです。
嫌なこと、苦手なこと。私たちは無意識のうちに回避しようとつい後回しにしたり、言い訳をして取り組みません。しかし、瀬戸さんは嫌でもこれをやらないとこれ以上伸びないと思ったのでしょう。嫌だ、嫌いだということを意識に出したうえで「それでもやる」というように思考を持っていかれたのだと思います。
これは「嫌なこと」を「好きだ」と思うようにするという思考回路と少し違う気がします。嫌なものは嫌。それでも必要だからやる。これで精神的にも成長したと瀬戸さんはコメントしています。
私たちのまわりでも、自分が嫌なこと、苦手なことにどう立ち向かうかがいつも問われています。「やらなくても、まあ、いいか」「後でやろう」と嫌なことを回避し続けていると、それがいつの間にか癖になってしまうそうです。
嫌な気持ちは確かにあって、確かに逃げたい気持ちが先立ちます。でも、頭のどこかでは、嫌なことから逃げていても、解決にはならないこともわかっている。だからこそ、第一歩は嫌だという自分を素直に認めることかもしれない。その方が素直でいいな。瀬戸さんのコメントを聞いていてそんなことを感じました。
試練を乗り切って成長できた喜びを感じているような瀬戸さんの笑顔が心に残りました。
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2019 年 07 月 25 日 10:38
生涯青春
先日、尊敬する経営者の一人、株式会社タカヨシの高橋春義会長のお別れ会に参加してきました。享年94歳。持前の好奇心と発想力で新潟の印刷業界を牽引し、最後まで現場で陣頭指揮を執り、信念である生涯現役を貫かれました。
DOITの取材の時、新入社員を前に、親にこれまで育てくれた御礼をしっかりとするようにと初任給でプレゼントを買って渡すというロープレをしておられたのを思い出します。
「人にとって大事なことは親を大事にすることだよ」「立派な社会人になることだよ」と社員を子供のように育ててこられた高橋会長。その笑顔が今でも忘れられません。
そんな会長の転機になったのが、75歳の時に出会った平澤興先生の言葉だったそうです。
「人間は75歳~85歳までが一番伸びる時期。第三の人生が始まり、本当に人生を楽しむのは80歳からである。90歳で初めて人生がわかる」
この言葉に出会ってさらに、勉強と挑戦を続け93歳まで会社で仕事をされていたそうです。
有名なサムエル・ウルマンの「青春の詩」の中に、「青春とは人生のある時期をいうのではなく心の様相を言うのだ」とありますが、まさに生涯青春の人生を歩んでこられた方でした。
75歳が一番伸びる時期ならば、50代なんてまだまだ赤ちゃんのような時期ですね。
「もう、わかっているよ。」「もう、知っているよ。」と達観したようなことを言っていいのは90歳。自分の可能性を閉ざしてしまうのも、開いていくのも、すべては自分次第です.
この有名な詩を知らない若い人もいるようなので、改めて添付しておきます。
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青 春
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ
苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の
如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か
曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる
事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く
求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大そして
偉力と霊感を受ける限り、人の若さは失われない
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽い
つくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ
人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる
原作 サミュエル・ウルマン 訳詞 岡田義夫
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2019 年 07 月 17 日 13:15
うちの家はみんなが悪い
何か問題が起こると、責任の追及が起きることがあります。
みんなが「自分の責任ではない」と責任を取ることから逃げたり、「あの人のせいだ」と人の責任にし出したり、擦り付け合いの醜い空気が生まれる。
よくあることかもしれませんが、これでは安心して働くことはできません。
リーダーはこんな時どうあるべきか。そんな研修をしている時、ある方から、ある小学生の作文を紹介していただきました。
家族のことを書いている作文なのですが、ビジネスでもヒントになるものだと思います。
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うちの家族はみんなが悪い(ある作文から)
きょう私が学校から帰ると、お母さんが
「お兄ちゃんの机を拭いていて 金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければよかったのに、お母さんが悪かった。」
と言いました。
するとお兄ちゃんは
「僕がはしっこに置いておいたから、僕が悪かった。」
って言いました。
でも私は思い出しました。
きのうお兄ちゃんがはしっこに置いたとき私は「あぶないな」って思ったのに、それを言わなかったから、
私が悪かった
と言いました。
夜、帰ってきてそれを聞いていたお父さんは
「いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸いほうでなく四角いほうにすればよかったなあ。お父さんが悪かった。」
と言いました。
そしてみんながわらいました。
うちはいつもこうなんです。
うちはいつもみんなが悪いのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いい家庭ですよね。
みんなが「自分が悪かった」と謝って、笑い合う。子供たちがすくすく育っている明るい家族がイメージできます。
失敗やミスで大きな金額が動く会社という組織では、このように「私が悪かった」と素直にいうことはなかなか難しいのかもしれませんが、こんな風にみんなが素直に謝れる社風が実現されれば、どんな人も安心して伸び伸びと働くことができるような気がします。
では、どうすれば、こんな風な組織になれるのでしょうか。
たぶん、この過程では、お父さんやお母さんが普段から、人を責めず、自分が悪かったと言っておらるのだろうと思います。それが子供たちにも伝わっていったのではないでしょうか。
誰か勇気をもって行動することで、次第に「それがいい」と広がっていくのかもしれません。そうすると、まず先頭に立つのはリーダーではないでしょうか。
「それは私の責任です。ごめんなさい。」と、みんなが素直に謝れるチーム。私も目指していきたいです。
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2019 年 07 月 10 日 15:21
リーダーの苦労と喜びと成長
リーダーという立場は何かと大変です。数字の責任がプレッシャーになっている人もいるでしょう。解決しなければいけない問題はいつも山積し、その上みんなをまとめなければいけない。人を育てなければいけない。先頭に立って走っていかなければならない。リーダーになって「初めてリーダーのしんどさがわかった」という人がいるように、やってみないとその辛さやしんどさはわからない仕事だと思います。
しかし、そうした辛さの向こうには喜びもあります。私自身がいちばん嬉しいのは若い人達の成長を感じる時です。後ろ向きだった人がいつの間にか前向きに楽しく仕事をしている姿を見る時や、自分のことしか見てなかった人が会社のことを考えた発言をするようになった時とか、「ああ、いつの間にか成長しているな」「変わってきたな」と感じられる時ほど嬉しいことはありません。
この間も若い人と話していると、本当にいい社会人になってきたなと感じることがありました。子どもが生まれたことで責任感が生まれたとも言っていましたが、自分の人生を何とかできるのは自分しかいない、愚痴や不満を言っていてもだめだと思うようになったということでしょうか。リーダーにとって、やはり人の成長は何をおいても嬉しいですね。
しかし、リーダーという仕事はそう簡単なことではありません。あるリーダーは、抜擢されたばかりの頃「自分はリーダーに向いていない」と悩んでいました。しかし、向いていないと言いながらも、その人なりに試行錯誤をしながらチームをまとめることに一生懸命取り組んでいったことで、次第にチームの雰囲気が変わり、いいリーダーに育ってきた人もいます。リーダーは人を育てる立場なのだろうと思いますが、この立場に立つことで逆に教えてもらったり、部下に育てられていくものなのかもしれないですね。先頭に立つということは、いちばん風を受ける訳ですから、強くならざるを得ません。
いいリーダーとはどんなリーダーなのでしょうか。私自身、取材を通していろんなリーダーを見てきましたが、本当に成功した会社のリーダーは過去に人の問題で沢山苦労し悩んできた人ばかりです。自分が苦労してきたからこそ、若いリーダーの辛さや苦しさがわかってあげられるのかもしれません。もちろん、最初からうまくやれる方がいいに決まっていますが、リーダーとして悩み苦しんでいくことも、また大事なことなのはないか。そんなことを考えていた一週間でした。一生学びですね。
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2019 年 07 月 03 日 16:40
過去形で表す未来の目標
私たちの会社は6月決算なので7月が新しい期の始まりになります。社長も含めてすべての社員が自分の目標をカードにして1年間朝礼で確認していきます。目標を定めても数か月も立つと忘れてしまうことも多いので、日常の習慣として位置付けることにしています。
ところで、「目標」について、以前こんな話を聞いたことがあります。2012年のロンドン・オリンピックの金メダリストである村田涼太選手の話です。オリンピックのボクシングでの金メダルは48年ぶりの快挙。しかもミドル級では日本人は誰もメダルを獲得したことがありません。「日本人にはミドル級での金メダルは無理」というのが当時の常識だったそうです。
そんな村田選手がオリンピックに向けてひとつの取り組みをしていました。それが目標設定です。彼の家の冷蔵庫にはこんな1枚の張り紙みがあったそうです。
「ロンドン・オリンピックで金メダルを獲ることができました。応援ありがとうございました」
過去形の表現で書かれたこの目標を彼は毎日のように見て、自分の中に「獲得したイメージ」を刷り込んでいたのです。「めざす」でも「獲りたい」でもなく「獲った」という過去形。そのことによって、彼の中にはこんな思いが芽生えていったそうです。「金メダリストならどんな練習をするだろうか?金メダリストならどんな判断をするだろうか?金メダリストならどんな生活をするだろうか?」。つまり、金メダリストになったという前提から自分の今を見ていたのだそうです。
やはり目標は漠然としているより、写真や動画で表せられるくらいに明確する。目標設定のあり方を考えさせるエピソードです。単に「1年後に〇〇を達成する」という目標設定ではなく、「私は2020年に〇〇を達成した」と書き出して毎日それを見る。確かにその方が言い訳をしなくなりそうですし、達成した後のイメージから自分の行動を考えることができそうです。
金メダリストの基準で自分を見ているということは、つまり、今より高い「基準」で今の自分を律することなのでしょう。基準が変わるから、日々の行動も変わっていったと思います。逆境の中で、村田選手が金メダルを獲った理由がわかります。
話は変わりますが、アニメ「ワンピース」の主人公ルフィーの口癖は「海賊王に俺はなる」というものだそうです。これも「なりたい」ではなく「なる」と言い切る言葉です。目標設定次第で「脳」の働き方が変わっていくのかもしれません。だったらどんな言葉を使うか。未来の基準で今を生きていいくことの大切さを感じます。
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2019 年 06 月 26 日 14:59
便利さと高齢者
最近、お店での支払いのほとんどをスマホに登録した電子マネーで行っているのですが、小銭を探す手間がいらないこの仕組みは本当に便利です。
ポイントカードもひと昔前は財布に山のように溜まっていたのが、アプリ化され、こちらもスムーズになりました。
しかし、この変化についていけるのはスマホやパソコンに親しんでいる世代だけ。高齢者は取り残されているようです。
先日、85歳になる母親の買い物についていったときのこと。いつも行くホームセンターがようやくポイントカードを発行したとレジで案内をいただきました。
毎週のように行く店なので母は登録しようというのですが、もちろん自分ではできません。パソコンかスマホからの登録は私が変わりに行いました。
これから買い物の時にカードを渡すとポイントが溜まるよと説明するのですが、今度は「このカードに店の名前がないからカードに店名を書いてほしい」と言います。
良く見ると、グループ会社が統一で発行するカードなので、そのホームセンターの名前が記載されていません。マジックでカードにその店の名前を書いて一段落したのですが、高齢者の立場になってみると確かに不親切です。
買い物の帰りに、いつも行くコンビニの「もうすぐ無人レジ化します」という案内を見て、また母は「使えるのだろうか」と不安そうにしていました。
便利さの裏側には、こうした「変化についていけない層」がいます。先ほどのホームセンターの利用者の多くは高齢者。高齢者に優しくなければ繁盛することはできません。
私もだんだんとこの年代に近づいてきているので余計にそう思うのかもしれませんが、「ついていけない人」へのケアがますます重要になっていくように思います。
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2019 年 06 月 25 日 13:26
便利さと高齢者
最近、お店での支払いのほとんどをスマホに登録した電子マネーで行っているのですが、小銭を探す手間がいらないこの仕組みは本当に便利です。ポイントカードもひと昔前は財布に山のように溜まっていたのが、アプリ化され、こちらもスムーズになりました。しかし、この変化についていけるのはスマホやパソコンに親しんでいる世代だけ。高齢者は取り残されているようです。
先日、85歳になる母親の買い物についていったときのこと。いつも行くホームセンターがようやくポイントカードを発行したとレジで案内をいただきました。毎週のように行く店なので母は登録しようというのですが、もちろん自分ではできません。パソコンかスマホからの登録は私が変わりに行いました。これから買い物の時にカードを渡すとポイントが溜まるよと説明するのですが、今度は「このカードに店の名前がないからカードに店名を書いてほしい」と言います。良く見ると、グループ会社が統一で発行するカードなので、そのホームセンターの名前が記載されていません。マジックでカードにその店の名前を書いて一段落したのですが、高齢者の立場になってみると確かに不親切です。買い物の帰りに、いつも行くコンビニの「もうすぐ無人レジ化します」という案内を見て、また母は「使えるのだろうか」と不安そうにしていました。
便利さの裏側には、こうした「変化についていけない層」がいます。先ほどのホームセンターの利用者の多くは高齢者。高齢者に優しくなければ繁盛することはできません。私もだんだんとこの年代に近づいてきているので余計にそう思うのかもしれませんが、「ついていけない人」へのケアがますます重要になっていくように思います。
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2019 年 06 月 18 日 09:27
石の上にも三年
先日、ある企業の研修担当の方と新人の仕事観について話し合っていたのですが、ふと、「石の上にも三年」という話になりました。
するとその方が「この間、その言葉を社内で話し合う機会があり、パワハラになるのではないかと、禁止することになったんです」と教えていただきました。
こんなこともパワハラになるのかと思うと、うっかりものが言えなくなりそうですが、「3年、我慢して働け」と受け取る人がいたのかもしれませんね。
私は実感として確かにいろんな仕事を覚え、周りが見渡せるようになるのは3年くらいだなと思っていますが、本来、この言葉は「粘り強く続けること」の大切を教える言葉です。
上手くいかないからと諦めてしまっては、どんなことも上達するわけがありません。これを教えないで、新入社員はどうなるのかと心配になってしまいました。
世の中には、時間をかけないとわからないこともあります。経験を積まないと見えてこないこともあります。
論理的に示せれば納得させられるのかもしれませんが、言葉で説明できることばかりではありません。
だから、大事な教えは、ことわざとして広がっているのだと思いますが、たかだか数年の世間の風潮で消えてしまうのは本当におかしな話です。
いつの日か、「一生懸命に」とか「頑張って」というような言葉もかけられない世の中になってしまうのでしょうか?
仕事を取り巻く環境が、何かおかしな方向に行っているような気がします。
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2019 年 06 月 10 日 15:36
「面白さ」を発見するコツ
仕事の中に、自分自身が「面白い」と思えることが見つけられたとしたら、見つけられないままでいるよりは、その時間は楽しくなるはずです。この面白さを発見するセンサーを、もし磨くことができれば、毎日の仕事が楽しみになるのではないか。そんなことを考えてみました。
例えば、売り場づくり。決められた位置に商品を置くだけでなく、季節に合わせて少し変化させてみる。すると思った以上に売れ行きが変わる。POPを書いてみたり、並べ方を変えてみたり、色を揃えてみたり。その変えたこととその結果を記録してみたり。そんな風にしていくと仕事が面白くなったという人がいました。
接客でも、同じかもしれません。声の掛け方、トーン、タイミング、内容、目線、表情。どれかを変えてみるだけでお客様の反応が違うはず。相手の気持ち、状況、世代によっても変化させるとより結果が変わるかもしれません。ある試食販売の達人は、買い物かごの中身をみて掛ける声を変えてみるそうです。
映像の面白さは、カットとカットをどうつなぐか、何からスタートし、何で終わるか。数秒のカットの積み重ねで効果が変わります。しかも、それを見せる時に、ただ見せるより、何かを語り合ってもらってから見てもらうと、視聴後の感想が大きく変わります。25年もやっている仕事ですが、毎回、発見の連続なので、面白くて仕方ありません。
仕事の中に、面白さを発見するコツは、同じことをしないこと。小さくトライし、その結果を自分でフィードバックし、また次を考えていく。その中できっと面白くなっていくはずです。もうひとつのポイントは自分主導でやること。自分で変化させていくことで世界が変わってみえてくると思います。
仕事は降りてきますので、「やりたいこと」ばかりができる訳ではありませんが、「やりたいようにできる」余地は必ずあります。マニュアルを抑えつつも、そこに自分なりのトライをしていくことが大事な気がします。
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2019 年 06 月 05 日 09:05
社員へのシンプルなメッセージ
バグジーの久保社長は、社員の人たちにいつも「お客様は大事な家族だと思って接しよう」というメッセージを伝え続けておられます。もし、そのお客様が自分の家族だとしたら、何をしてあげると喜んでくれるのか。それだけを考えて仕事をすればいい。そんなシンプルな言葉の中で社員は自分達ならではの発想と行動で動きだしています。
道頓堀ホテルの社員に対するメッセージもいたってシンプル。「お客様に日本を好きになって帰っていただこう」。その一言で社員は自分ができることをやり始めています。しかも経費を使うための稟議書も事後の報告もいらないという仕組みがバックにありますから、それぞれが考えて行動します。
また、自然派化粧品の「ハウスオブローゼ」という会社のメッセージは、私の好きな言葉のひとつです。「ありがとうと言われるような商いを続ける」。以前伺ったその言葉は、私にとっても指針のひとつになっています。
こうしたシンプルなメッセージは社員の心の向きを揃えます。あまりにシンプルすぎて、最初は何をしていいか、迷ってしまう人もいるのかもしれませんが、働く人にとって、「あれはしてはダメ」「こうしなければダメ」と細かく行動を規定されるより、何倍も楽しい環境であることは違いありません。
人がいきいきと働くという職場づくりを考えた時に、私は、これからの組織づくりには、「自由に行動できること」「自分らしさが発揮できること」という、2つの要素はどうしても大切になる要素だと思っているのですが、それを実現するためにも、やはり、社員の心が震えたるような言葉必要です。
その言葉は、もちろん、経営者の信念とリンクしていなければならないはずですし、ありきたりな言葉ではその企業らしさは発揮されません。長い言葉より、短い方がいいでしょう。しかも、それが社員も共感したくなるようなものでなければならないはず。
考えれば考えるほど、そう簡単に生まれてくるものではないのかもしれません。
「もっと、人のお役に立とう。」「笑顔になって帰っていただこう。」「ありがとうと言われる仕事をしよう。」
あなたの会社には、どんなメッセージがありますか?
もしなければ、どんなメッセージがあれば心も体も動き出していきますか?
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2019 年 05 月 28 日 10:20
心の時代に繁盛する小さなお店
東京の代々木八幡に「splash」という小さな美容室があります。小さな店ながらも地域で大人気のこの店は、私も東京にいる時は利用しています。この店の魅力を一言でいうのは難しいのですが、お客様が心置きなく自分の家にいるような気持ちになるアットホーム感です。子供のカットも評判で家族で利用するお客様がたくさんいます。
誰もが伸び伸びと、その人がその人らしく画の代表の小林さんのポリシー。お客様が自発的につくる「splashの会」というサークルがあるのですが、そんな人たちが作りだす空気感にたくさんのお客様が魅了されているようです。
こんな美容室の繁盛ぶりをみていると、お客様のニーズがどんどんと「心を満たす」方向に向いているような気がします。カットの上手い店、美容室として有名な店はいろいろありますが、その人にとって落ち着ける店や心が安らぐ店にはかないません。意図されずに作られる、この空気感という差別化商品は競争が激化すればするほど光輝いていくものだと思います。
その空気感をつくるのは、やはり経営者が社員をどう見ているかという「哲学」なのだと思います。社員を使う、コストとして利潤をめざす店なのか。その人の人生を考えながら、成長や幸せを第一に考える店なのか。そんな思想の違いが社員の心の違いになり、空気になっているのでしょう。
カットしてくれた社員の人に、「この仕事の魅力は何ですか?」と伺うと、「お客様の人生に寄り添えること」だと笑顔で話してくれました。長く通ってくださるロイヤルカスタマーの存在が社員の生きがいになっている、素晴らしい関係がありました。
資本がなくても、たとえ規模が小さな存在でであっても、そこにお客様に選ばれる価値さえあれば、どんなに競争が激しくなったとしても生き残っていける。人材不足の時代でも、人が働きたく店ができる。そんな勇気をもらえるのがこのお店です。 小田急線代々木八幡駅から5分。ぜひ機会があれば通ってみてください。
美容室スプラッシュ https://www.hairsplash.net/
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2019 年 05 月 21 日 09:06
仕事をしていて楽しいと思うことがありますか?
今回も「仕事への意欲・楽しさ」がテーマです。
以前、マイナビさんが、こんなシンプルなアンケートを実施したそうです。
Q.仕事をしていて楽しいと思うことがありますか?
この結果は、「はい」・・・57.4%、「いいえ」・・・42.6%となっていました。
こういう2択のアンケートはわかりやすい結果がでる半面、実際のところ、なかなか2つに絞ることはできないのが本音ではないでしょうか。その時は辛くて、大変で、プレッシャーがあって腰が引けるような仕事をしている時に、「楽しいですか?」と聞かれると、「楽しい訳ないよ」と言ってしまうことがあると思いますが、その仕事がうまくいったり、修羅場を乗り越えることができた時に、「あの時は意外と楽しかった」と言えるようになっていることもあります。だから、「いいえ」と答えた人の中にも、本当は楽しいと感じている人もいるのかもしれません。
仕事が楽しいと思う私にとっては、「楽しいと思ったことがない」という人が4割もいるということが気になります。この設問には「(過去一度も)楽しいと思ったことがない」ということも含んでいると思うのですが、一度もないということは、あまり幸せではなく、毎日を暗い気持ちで過ごしておられる人を想像します。
これが10人中2人くらいであれば、そんなに問題には感じませんが、もし職場に4人もの人が、暗い顔で働いていると想像してみてください。きっとその職場では「愚痴や不満」が陰で出ているような気がします。
悪い噂がすぐ広がるように、時間の経過と共に、楽しい人も巻き込まれて、いつの間にか「楽しくない」割合が増えていくような気がします。(もちろん逆の可能性もありますが・・・)
そもそも、仕事とは楽しいものなのでしょうか?
どうすれば「仕事」が楽しくなっていくのでしょうか?楽しみ方という言い方をすれば、ストレス発散法などのいろんなやり方があるのかもしれませんが、そういった小手先の楽しみ方ではなく、心から「この仕事は楽しいな~」と、自分の天職のように思えるようになるということが、本当の「楽しい」です。
私は、そうなるためには、やはり一度、本気になって仕事に向き合う時間が必要だと思っています。
最初は「楽しいとか楽しくない」というものではなく、「やらなきゃ!」ということでスタートする。そして、その時に「逃げずにやるぞ!」と思うか、「やらされ感」を言い訳にダラダラやるか、という第一の分かれ道があるのでしょう。
そして、例え前者の道を行った人であっても、「逃げずにやったけど嫌な体験だった」という気持ちが残ってしまう人が何割かいて、何割かの人が「逃げずにやってよかった。成長できた気がする」という手ごたえを感じることができる。「頑張ったのに、出来なかった。悔しい。もう一度やってやる」という悔しさを感じる人も何割かいるでしょう。私は、この後者2人の人が、いつの間にか「仕事は楽しい」という気持ちになっていくのだと思っています。
仕事には決断を迫られる時があります。その分岐点で、どんな道を選んでいくか?
私の経験では、「苦しい道」のを選んでいく人の方が、「仕事って楽しいな」と言っておられる気がします。
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2019 年 05 月 14 日 09:35
日本人のやる気の低さは誰のせい?
あるネット記事を読んでいて、気になることがありました。エンゲージメント(組織への貢献意欲)を調査するタワーズワトソンという会社が国際的な調査をした結果、日本人のやる気の低さはG8で最下位。以前にも同じような調査があったので驚きませんが、これからの日本、これで大丈夫なのでしょうか?
「非常にそう思う、どちらともいえない、全くそう思わない/思わない」の3択だったので、「非常にそう思う」だけで比較をしてみました。
問い① 「私は会社の目標や目的を大いに信じている」 世界68%・日本38%
問い② 「私はこの会社を良い会社として推薦できる」 世界67%・日本42%
問い③ 「私は会社の成功のために求められる以上の仕事をしたいと思う」 世界78%・日本49%
問い④ 「私はこの会社で働くことを誇りに思う」 世界72%・日本47%
皆さんはこの数字をどう思われますか?
低成長時代が長く続いたこと。目標管理で社員をしばりやる気がなくなったこと。以前より挑戦やチャレンジさせる余裕がなくなったこと。部下からみて魅力ある上司が減ったこと。プレイングマネージャーが増え、部下とコミュニケーションが減り、認めてもらえないことでやる気が下がっている・・・。その原因はいろんな要因があると書かれていましたが、確かにそんなこともあるのだろうと思うところもありますが、実はあまりどれもピンときていません。
仕事柄、よく日本の会社の歴史を調べる機会がありますが、日本の会社の多くは、素晴らしい理念を持ち、世界の人たちを喜ばせる素晴らしい商品やサービスをつくっている会社ばかり。大企業もそうですが、中小企業にも素晴らしい会社があります。どの会社も激動の時代に崇高な理念、理想に燃えて創業されたすごい会社ばかりです。優れた技術、理念、素晴らしい人財・・。それなのに、中で働いている人がそれを誇りに思えないのはなぜなのか?情報と実態が違うのでしょうか?もし、そうだとしても、その人が理念に向かって仕事をしているならば、他はどうであれ、自分自身は誇りを持っているはずです。
また、自分自身の仕事が「つまらない仕事」「誇りのない仕事」だと思っているのだとすれば、なぜ転職もせずに、そのことをいつまでもやっているのでしょうか?さらにいえば、例え上司に認められなくても、自分自身が全力を尽くして「いい仕事ができた」と思えば、達成感や充実感は感じられるはず。しかし、多くの人は、他人に「良くやった」と言われないとやりがいを感じられないと思う。「燃えて働くかどうか」は結局自分自身のことなのに、なぜか外側の問題ばかりがクローズアップされていて不思議です。
皆さんは、この調査をどうご覧になれますか?「会社が悪い」、「世の中の流れがそうだからしかたない」と思う人もおられるかもしれませんが、もし、組織の中に意欲のない人が多くなっては、若い人たちは別の道を探すか、仕事以外に燃える場所を探し始めるはずです。そんな日本に未来はありません。子供たちに働く素晴らしさを教えてあげたい。ますますそんな気持ちが増してきます。
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2019 年 05 月 08 日 17:44
気持ちの切り替え
春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そんな日本でありたいという願いが込められた「令和」の時代がいよいよ始まりました。西暦表記の方が便利だという声もありますが、時代が変わる感覚が大きい元号は気持ちがリセットされていいものだと思いました。
さて、いよいよ長い連休が終わり、ビジネスがスタートします。また仕事が始まるのかと憂鬱な気持ちになっている人、よし、頑張るぞと張り切っている人。いろいろな人がいると思いますが、もし気持ちがネガティブになっている人がいるとすれば、気持ちの切り替えには次のステップが大事なのだそうです。
まずは、自分の抱いている気持ちに目を向けること。自分は今、憂鬱なんだ、ネガティブなんだと再認識することがスタートとして大切なのだそうです。次にそれを止める。気持ちの向き方を止めるのは難しいことですが、私の場合は「諦める」ことで気持ちの向き方を止めたりします。どうあがいても仕事が始まるんだから、あれこれ考えてもしょうがない。くよくよしても何も良くならない。そう思うことでマイナスになりそうな気持ちを止めることができます。最後が切り替えるということですが、まずは目の前のことに意識を集中させること。過去に意識が向かないようにしていけば、徐々に気持ちは前向きになっていくはずです。
要は、最初から無理やり切り替えようとするのではなく、自分の気持ちを認識する、止めるというステップを踏むことが大事なのだそうです。
たぶん、多くの人は連休明けの怒涛のような仕事に悩む暇もなく進んでいかれると思いますが、令和元年のスタートです。どうせなら明るい気持ちでスタートしたいですね。
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2019 年 04 月 26 日 17:45
類人猿分類とチームづくり
先日、ある方から「類人猿分類」というものが流行っていると伺って、早速本を買ってみました。
これは、人間に近いとされる大型類人猿、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、ボノボ。それぞれの性格・性質をベースに人の個性を分類するというものですが、「自分の感情を出すほうか、出さない方か?」「物事を追求し成果をあげることを望むか、安定・安心を維持することを望むか?」という、たった二つの質問で自分は何に当てはまるかがわかります。
感情を出す+追求型のチンパンジーは勝ち負け重視の積極派。エネルギッシュに動き回り、自己主張のできる情熱的な人です。感情を出す+安定・安心型のボノボは空気が読める話好き、いつもみんなの輪の中で楽しく人。感情を出さない+追求型のオランウータンは職人気質のこだわり屋。論理的思考を持ち、ひとつのことを極める集中力がある人。最後の感情を出さない+安定・安心型のゴリラは平和主義の安定志向の人。準備力やルーティンを得意とし縁の下の力持ちとして働く人だそうです。
これはただの遊びのようにも使えるのですが、これを会社の人事に取り入れてチームワークや人間関係の向上につなげた会社もあるそうです。自分の性格を知ること、相手の性格を知ることで、相手の言動にイライラすることがなくなったり、それぞれの人の個性が生きる役割を与えていくことでチーム力を高める効果もあるということで、企業の中でも話題になっています。
実際にブロックスでも社員を類人猿に分類してみましたが、それぞれの個性がぴったりと当てはまっていました。そのうえで改めてチームを見てみると、個性があるからこそ、チームはうまくいくのだということがわかります。リーダーとして積極的に行動するチンパンジーばかりでは衝突が生まれたり、暴走することがありますが、ボノボがいてくれるから雰囲気が良くなり、冷静に指摘してくれるオランウータンがいるから、間違った方向に向かわない。そしていつも縁の下で静かに支えてくれているゴリラがいるから、チームは安定します。それ以上に、それぞれが「自分らしく働けている」と感じるときほど、楽しいことはないのではないでしょうか。
ちなみに私は「チンパンジー」でした(笑)。皆さんもぜひお試しください。
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2019 年 04 月 15 日 15:41
社会人と感謝力
4月も半ばが過ぎました。今年もたくさんの新入社員が社会人の仲間入りし、今、研修を受けたり、現場で四苦八苦している頃ではないでしょうか。
学生時代は、学業が本業なので、人との付き合いというのはあまりありません。自分の好きな人だけと付き合い、お互いが理解しやすい同年代と過ごすので、敬語を使う場面もあまりなく、友達会話でも通用します。社会人ほど約束に対する責任感がありませんから、少々約束の時間に遅れても怒られることはありません。
しかし、社会人になると、自分が嫌いな人とも付き合わなければなりませんし、年の離れた人や立場の違う人との付き合いが出てきます。みんなが忙しく働く社会の中では「時間を守る」というのは必須条件です。こういう状況の変化に戸惑ってしまうのが新入社員の一年間なのだと思います。
では、新入社員の時代が終わり先輩社員になるとこの戸惑いがなくなるのか?というとそうでもなさそうです。例えば、こちらが時間を守って訪問した先で何時間も待たされてしまったり、しっかりとやったつもりでも、別の件で叱られたりというようなことは多々あります。
こんな時、私たちはつい、「なんだ、せっかく時間を守っているのに」と怒りを覚えてしまうのですが、私は、昔、先輩から、そんな時こそ「ありがたいと思え」と言われたことを思い出します。「お客様も忙しいんだ。時間を作ってくださるだけでもありがたいんだ」。そういってイライラすることの無駄を教わりました。
そう教わってきたにも関わらず、今でもつい、イラっとすることもあるので、自分ができているわけではないのですが、今思うと、仕事を円滑にしていくためにも、いきいきと働いていくためにも、やはりこの「感謝力」が何事においても大事な気がします。電車が遅れた=考える時間が増えた。注意された=アドバイスをもらった。失敗した=失敗しない方法をひとつ学んだ・・・。感謝の気持ちがあると、なんだって前向きに受け止めることができます。トラブルの時ほど、ありがたいと思う。ひとつのスキルでもあるし、生き方でもあるのが「感謝力」。新入社員の皆さんには、ぜひこの「感謝力」を身に付けてほしいなと思います。
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2019 年 04 月 11 日 09:53
脚下照顧
新しい元号「令和」が決まり、来月からいよいよ新しい時代が始まります。また、新年度を迎えて、新入社員の皆さんが社会人となり、今年の春は、いつも以上に盛り上がっているような気がします。
私も、こうした変化の機運が好きですが、こうした時ほど自分の足元をちゃんと見ておかないといけないと先人は教えてくれています。私のまわりでも、出来ていると思っていたことが、出来ていなかったり、当たり前のことが出来ていなかったり、いろんなことが日々起きています。ハインリッヒの法則ではないですが、こうした小さな気のゆるみが、いつか大きな問題につながっていくはずです。そんなことを考えている時に、昔、親から聞いた話を思いだしました。
禅に由来する言葉に「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)というものがあります。この言葉は「自分の足元も見よ」という意味です。私の生まれ育ったのはお寺のような場所でしたので、親からもよく注意されました。例えば履物が揃っているか。「履物の乱れは心の乱れ、次の人のことを考えてちゃんと揃えておきなさい」というような時にこの言葉を聞きました。
しかし、本当は足元だけでなく、自分自身を還り見ることの大切さを教えている言葉です。人に何かう前に、自分自身を振り返ることを忘れてはいけないというのが本来の意味でしょう。この言葉が大事にされているということは、つい忘れがちになることだからだと思います。特に、順調な時ほど、足元が乱れているのかもしれません。
人に言う前に、まずは自分の足元から。まず自分自身の足元を見ていこうと思います。
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2019 年 04 月 03 日 09:52
平成の最後に考える「これからの組織」
私たちブロックスの理念でもあり、研究していることは「いきいきと楽しく働ける会社づくり」です。
先日も社内の勉強会(講師:山崎宣次氏)で「人間がいきいきと働ける組織」について考えていきました。
従来の経営理論は、どちからというと「人間をいかに効率的に働かせるか」という視点での理論ばかりでしたが、その中で働く人が息苦しくなり、病気になる人も出てきています。では、人間が人間らしく、いきいきと働ける組織とはどんな組織なのか。皆さんはどんな組織をイメージされるでしょうか。
いきいきと働けているというのは、仕事をしている中で、それぞれの人が喜びをたくさん感じられる場面が多いということです。
仕事がうまくいく、会社から認められる。これはわかりやすい喜びですが、内面的に自分の成長を感じた瞬間とか、今までより優しくなれたとか、心の変化を感じる時も喜びです。
自分の仕事が、社会に役立っているということを感じた時も嬉しいですし、自分の努力で今までにないものを生み出せた時などは、一生の思い出になるはずです。
山崎さんは、人間がいきいきと働くための条件として、「創造性」(自分らしく考えられる)を発揮できること、「活動性」があること(自分から行動できること)、社会性があること(人から認められること)の3つだと言われます。
この3つを生み出す鍵が「自律性」。「自ら考えて、自ら行動すること」が尊重され、奨励されるような職場があって初めて、人はいきいきと働ける。
しかし、いくら自律的であっても、バラバラではうまくいかないので、やはり「同じ理念、使命感」で働いていくことが不可欠です。
同じ思いの人だからこそ信頼して自律性を発揮できるのだと言われています。
しかし、多くの人は、なかなか思い描くようにいきいきと働いてはいないようです。やる気がそがれることも多いでしょうし、人間関係に悩む人もいます。
人手不足もあって、追いまくられるように仕事をし、疲れきってしまっている人もいるのが多くの企業の現実です。
社員みんなが仕事が楽しいと思い、会社に行くのが楽しみになるような会社。ワクワクして日々が過ごせる会社。確かに理想のようにも映るこういう組織づくりは、無理なのでしょうか?
確かに難しいことばかりで、諦めてしまいそうにもなります。それでも、この10年間の間でも、人間がいきいきと働く会社が増えてきました。
DOIT!シリーズでも、この25年の間でたくさんの企業を紹介させていただきました。
最新作「王宮 道頓堀ホテル」さんも、疲弊感があふれていた会社を、みんながいきいきと働ける組織に変革させた事例です。
30年続いた「平成」という時代がもうすぐ終わろうとしています。次の時代はどうなっていくでしょうか。
もっと「人間がいきいき働ける組織」が増えていて、それがスタンダードになっている。私はそんな希望を持っています。
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2019 年 03 月 28 日 17:48
「新入社員研修」と「仕事観」
大学生や高校生に「働くこと、仕事をすることのイメージ」を聞くと、「自分を成長させたい」というポジティブな声もある一方、「辛そう」「大変そう」「しんどそう」などのネガティブな声も少なくないそうです。ブラック企業などの情報の影響や、大人が働く姿を近くで見たことがないという環境の問題、要因はいろいろあるそうですが、働くイメージを上手く持てないまま、就職先を決めてしまう人が多くなっているそうです。
もちろん、そんな人ばかりではありません。働くということを前向きにとらえ「成長するぞ」と高い意欲で入社してくる人もたくさんいます。本当は学生時代に考えるべきことなのに、「働く」ということを考える機会が少ないまま社会人になっている人が増えているのかもしれません。
しかし、この「働くイメージ・意識」は、入社後の「成長」に大きな影響を与えます。学生時代の「仕事は大変だ、辛いものだ」という意識のままで1年を過ごすか、「大変なこともあるけれど、これを超えると成長につながる」という意識で過ごすか。1年たった時、同じ仕事をしていたとしても、「成長」はかなりの差になるのではないでしょうか。即戦力を育てたいと思う企業は多いはずですが、だからこそ、早い段階でしっかりと「良質な仕事観」を身につけることが大事な気がします。
私たちが発売している「志GOTO人シリーズ」は、そんな若い世代の人たちに「仕事とは?」「働くとは?」ということを考えていただくための映像です。ご覧になられた方もいると思いますが、このシリーズは、「いきいきと前向きに働く人」の仕事の現場と仕事への考え方をドキュメンタリーで映し出す映像です。
ここ数年、私たちは新人研修でこの映像を見ていただく機会を何度も作ってきましたが、働くことに対する不安を持っている新人は、思いのほか、この映像に興味を示して見てくれます。
映像を見て新人同士で話し合ってもらうのですが、そこで、それぞれの「仕事観」が出てきます。「仕事を通してもっと成長していきたい」と思う人いれば、ネガティブな仕事観のままの人もいます。お互いの意見が交わされていく中で、少しずつ意識が変わっていく人もいます。最後の感想には、「いままでの仕事のイメージが変わった」と書いてくれる人もいます。「前向きに働く、仕事を楽しいと思って働く人」のドキュメンタリーは、あまり、今まで見たことがない人が多く、ほとんどの人がびっくりするようです。
従来、「仕事観」は、働く中で上司の姿や頑張る先輩と働く中で自然と醸成されていくのが普通です。しかし、どんな人に影響されるかは配属された先で決まります。前向きな人に影響を与えられると幸せですが、後ろ向きの人に出会うこともあります。
だからこそ、配属前の新人研修で、仕事観を語り合うことに意義があるのでしょう。「いろんな仕事観があること」や、「仕事は楽しい」という人がいることなど、「仕事観」の違いに触れるだけも、自分の仕事観を考えるきっかけになるはずです。
仕事は確かにしんどいし、辛い。やりたくないこともあるし、学ぶことも山のようにあります。しかし、この状況にどんな意識で向き合うか。この意識を育てることが、これからの新人研修の大きな役割だと思います。
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2019 年 03 月 20 日 17:10
脱マニュアルの時代
山形新幹線のカリスマ車内販売員として活躍された茂木久美子さん。以前からのお付き合いですが、この間、久しぶりに講演を聞く機会がありました。山形~東京往復で売上が7~8万円が平均なのだそうでうすが、茂木さんは50万円も売上をあげるような人でした。そんなに売上をあげるのは、声をかけて、商品説明して・・・と思われるかもしれませんが、彼女がやってきたのはお客様から声がかかりやすい空気をつくることだけ。雑談をしたり、車内を笑わせたり、自分が自分らしく楽しく働くことでファンが増えていったそうです。
彼女の話で印象に残ったことがあります。それまでは会社から教えられたマニュアル通りに仕事をすることが自分の仕事だと思い、効率を重視し、標準語を使い、決められた通りに動いていました。そんな時に、あるおじいさんが茂木さんに話しかけてこられました。「お前はどこの出身だ・・・?」。かくしていた方言に気づかれたと思い、その時に「めんどくさいな」と思い、適当に話をしてさっと移動してしまったそうです。話をしたがっているお客様にどう対応したらいいかなどマニュアルに書いていないからです。その後、彼女はとても後悔したそうです。「自分のおじいさんのような人なのに、効率ばかりを考え、面倒だと思ってしまう自分。人としてどうなのか」と。マニュアル通りに動くことに頭も体も慣れしてしまい、もともとの自分をなくしていたことがショックでした。そこから、マニュアルを超えて、自分らしく対応しようとかくしていた方言を出したり、雑談をしたり、接客を変えていったそうです。そこから先に書いたような活躍が始まったのです。
接客マニュアルは確かに大事なものかもしれませんが、そこ書かれているのが単に動作のことで、心のあり方まで書かれていません。動作・形ばかりにとらわれるあまりいちばん大事な「人としての心」を忘れてしまっていないか。茂木さんの話は、マニュアル・効率一辺倒の今のあり方に警告を鳴らされているような気がしました。マニュアルを超え、人としてのふれあいや心の交流をしたことで逆に売上があがっていったということをみても、今、消費者も「ロボットのような対応」より、親身で人間らしい対応のほうが安心し、好きなのだと思います。
高度成長期の多店舗展開の時代は、標準化やマニュアルは企業成長・拡大の基盤になっていたのかもしれません。しかし、私たちは、それは人間を否定するようなものだということにも気づいてきました。人の心、人の可能性を信じる時代が近づいてきているように思います。
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2019 年 03 月 12 日 09:24
仕事へのこだわりと向上心
先日、観光バスの会社で11年運転手をしている方(Aさん)と、同じ会社で6年間バスガイドをしている方(Bさん)にインタビューさせていただく機会がありました。短い時間でしたが、会社を代表する「いきいきと働く社員さん」として仕事の喜びや成長についてお話を聞きました。
お二人の職種は別々ですが、いきいきと働く人には共通点がたくさんあります。ひとつは、仕事そのものに喜びを見出しているという点。仕事の喜びややりがいはとかく何か成果を出して認められたり、褒められたりすることで得られるものと思いがちですが、実は仕事の小さな実践の中にも喜びがたくさんあり、いきいきと働いている人は、その喜びを感じておられるようです。
ドライバーのAさんがいちばんこだわっているのは安全に運転すること。自分の心の状態こそが、事故につながると常に自分の心を平静に保つことに執念を持ち、それを実践しておられます。それ以外にも、道を間違えない、お客様全員に挨拶をすることなどプロとしてのこだわりは細部にわたっていました。喜びを感じるのはそうしたこだわりがうまく達成できた時や、新しい観光地に行くことで視野が広がることだそうです。もちろん結果としてお客様から「ありがとう」という言葉をもらえることも喜びだということですが、それだけではないのです。
ガイドさんも、嬉しいのはお客様から感謝された時だけではないと仰っていました。自分が観光地で体験した生の情報を自分の言葉でお客様に伝えた時に、単なる「説明(ガイド)」を超える「お客様との心のつながり」を感じた時や、終わった時に運転手さんからも「今日のガイドは良かったね」と言われる時も仕事の喜び。仕事の範囲が広がって日本のあちこちを自分がガイドできることも、この仕事に醍醐味を感じることだそうです。こうした喜びは、「働きがい」という言い方もできます。このお二人は毎日が喜びにあふれ、本当に充実しておられました。
しかし、日々の仕事がつまらない、認められないという人と喜びを感じられない人と何が違うのでしょうか。いろいろな違いがあるのだと思いますが、この二人から共通して感じることは、小さなことにこだわりを持って、高め続けているということです。「仕事のこだわり」とは人から見えにくいもの。しかし、評価基準を自分が持っている訳ですから、人の評価はそれほど気になりません。自分のこだわりの基準が達成されたときに無情の喜びを感じる。しかし、しばらくするとさらに上を目指したくなり、常に100点はない。こうなってくると趣味なのか、仕事なのかわからないでしょうね。
何かを成し遂げ、誰かが認めてくれるという喜びも、喜びのひとつなのでしょう。しかし、そこばかりにフォーカスをすると「認めてくれない」という不満が出てきそうです。
皆さんは、どんなところに仕事の喜びを感じていますか?あなたのこだわりは?常に高みを目指している技術は何ですか?
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2019 年 03 月 06 日 18:03
自社の商品に惚れ込んでいるか
先日、ある商品を扱う販売店の皆さんやメーカーの皆さんが一同に会する勉強会に参加させていただきました。15周年のイベントです。驚いたのは、そのほとんどの人が商品のユーザーで、自分が使って良かったから人に薦める仕事を始めたという人達でした。
自分が使って良かったからという説明ほど、説得力があるものはありません。一人一人が体験を熱く語られている姿をみて、改めてその力強さを感じました。
食品を扱うお店でも、儲かるからという品揃えより、自分が美味しかったからと薦めてくれる店の品揃えの方が個性豊かです。
バイクの店でも、「バイクを乗る楽しさ」や「バイクへの愛」を熱く語る店主がいる店の方が行ってみたいという気持ちになります。
お客様の心が動くのは、流ちょうな商品説明やプレゼンテーションの技術ではなく、その人が自分が体験した感動とそれを人に分けてあげたいという気持ちなのだろうと思います。
その勉強会の主催者である会社の社長もスタートは自分の感動だったそうです。日本で初めて使ってみて、「この商品の素晴らしさを少しでも多くの人に分けていきたい」という思いが湧きおこったそうです。それが事業の理念となり、その感動の連鎖で全国に商品が広がっていったそうです。
自分の会社の商品に惚れ込む。これは昔から言われていることですが、ただ自分本位で惚れ込んでいても意味がありません。自分が使ってみて本当に良いと思う。感動する。消費者と同じ立場での「感動」だけが、人に伝わっていくのではないでしょうか。
皆さんは自社の商品に惚れ込んでいますか?感動していますか?
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2019 年 02 月 26 日 10:15
「極めていくこと」の面白さ
先日、ブロックスでは、志GOTO人(しごとじん)シリーズの最新号「仕事を極める」を発売させていただきました。このシリーズは、組織全体にスポットを当てた「DOIT!シリーズ」と異なり、「いきいきと働く人・チーム」にフォーカスを当てたドキュメンタリー映像です。これまでも、いろんな業界の働く人をご紹介してきましたが、今回は、明治安田生命さんのコールセンターで働く田中みきさんを取材させていただきました。
お客様からの様々な問い合わせに対応するコールセンター。幅広い商品知識や状況に応じた高い応対スキルが求められます。田中さんはその最前線で仕事を続ける11年目のベテランスタッフ。彼女の仕事に対するひたむきさや、明るい姿勢は周りの人にも影響を与え、社内でも数名しかとれない「S級」の資格を持っているという社員さんです。
今回の映像のテーマでもあるのですが、田中さんは、いつも「もっとよく出来ないか」と仕事に工夫と改善を続けておられます。知識を更新すること、応対のレベルを高めること、声の工夫、話し方・・・その向上心は留まることがありません。映像ではその様子を取り上げさせていただきました。
ただ、毎日同じように仕事をこなしているだけだと、自分の能力はあがっていきません。確かに仕事は一定レベルでこなせるようになりますが、自分の知識も能力もレベルも一定。ワクワクするようなことも少なくなってきます。
しかし、同じ仕事をしている人でも、この田中さんのように、「もっとよくできないか」「もっと高い技術が身につかないか」と、自分の知識・技術を高め続けていこうとする人もいます。どちらがいい悪いという訳ではないのですが、自分を向上させたいと思っている人と、現状に留まる人の差はどこにあるのでしょうか?
皆さんも経験があるかと思いますが、自分の技術や知識の幅が広がると、若い時には見えなかったことが見えるようになったり、仕事の「奥深さ」に気付けることがあります。
「まだ、こんな世界があったのか・・・」という感動に出会えると、さらにこの仕事が好きになったり、「もっと先が見たい!」という気持ちになっていきます。「成長する」ということは、見え方・とらえ方が変わっていくことなのかもしれませんね。
「向上していく側の人」は、この「成長の面白さ」に気付いた人とも言えます。努力したから「面白さ」に気付いた。面白くなったから努力した。どちらが先かはわかりませんが、やはり、面白い仕事は努力とセット。自分で自分の課題を見つけ、自分自身でやり方を改善し、進化させていくというプロセスしかありません。エンジンは「義務感」ではなく「好奇心」。遊びの時のワクワクする気持ちと似ているように思います。
自分のレベルを上げていく派か、現状維持派か。皆さんはどちらですか?
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2019 年 02 月 20 日 09:32
挨拶をする人を育てるには?
この春にはまた新しい新入社員が入ってきますが、もし、「社会人にとって何がいちばん大事か」と聞かれたら、私は「挨拶が大事だ」というと思います。しっかりと挨拶ができると、まず、「常識のある人だ」「ちゃんとした人だ」と思われるのでスタートからいいイメージを持たれますし、挨拶をきっかけにコミュニケーションが生まれて人間関係の幅も広がります。何よりも自分自身も気持ちがよくスタートできるはずですから、仕事が捗ります。社会人で挨拶の大切さを知っている人は、誰もがきっとこのようなことを言われるはずです。
しかし、そうは言っても、会社には挨拶をしない人がいます。「うちの新人が挨拶しないんだ」と怒っている人を時々見かけますが、挨拶をしない人には、どのような理由があるのでしょうか?
挨拶しても「メリットがない」と思っている人もいるでしょう。好きな人にはするけど、嫌いな人にはしないという気持ちの人もいるかもしれません。コミュニケーションをとるのが面倒だ、億劫だと思う人もいるのかもしれません。挨拶をしたのに無視されて傷ついて、もういいやと思ってしなくなる人もいるでしょう。
挨拶に対して、こんな思いを持っている人に、「挨拶をしなさい」を注意したり強制したところで、するようになるとは思いません。もし、「はい、やります」といい返事をしたとしても、心の底から「そうだ、ちゃんと挨拶をした方がいい」と本人が思わないと、きっと、返事だけになるでしょうし、やっても長続きはしないでしょう。
では、どうすれば、そういう人が進んで挨拶をするようになるのか?どんな方法があるのでしょうか?
「挨拶の効果を研修で教える。」「挨拶ができるまでしつこくチェックする」「こちらから挨拶をする」・・・。人はそれぞれの思いがあって挨拶をしない訳ですから、どのやり方が正解というのはないでしょう。でも、どんな人にも、「やる理由」も「やらない理由」もあるはずで、私は最近、まず、奥にある「やらない理由」を聞いてあげることが大切だと思っています。
たかが「挨拶」、されど「挨拶」。言葉としては簡単なのですが、奥は深いですね。一人ひとりが、心から「自分から挨拶をちゃんとしよう」行動するようになるためには、組織の風土や職場の人間関係そのものもを良くすることとか、生き方や人生を教えるような人材育成とか、長期で取り組むことも必要かもしれません。もちろん、いちばん簡単なのは、そう思った人からやること。行動しないと何も変わりません。
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2019 年 02 月 13 日 15:43
楽しくやるか、嫌々やるか
色々な会社で「社員研修」が行われていますが、皆さんは社員研修に参加する時、どんな気持ちで参加されるでしょうか?私もいろんな会社の社員研修を見てきましたが、朝、研修会場に来られる人の多くは、暗い表情をされています。「どんな研修なんだろう?」という不安、「一日、くだらない講義を聞くのか・・・」、「どうせ役に立たないのに・・」という不信感。研修講師の方は、まず、この空気を改善するところから研修を組みたてるそうですが、確かに「嫌だ」と思いながらの学習は効果が出る訳がありません。
ある研究では、学校の勉強でも、成績の良い子は「楽しく」やり、悪い子は「嫌々」やっているからで、実は元々の頭の良さは関係がないそうです。人間の脳は、「楽しい」と幸福物質であるドーパミンが出て記憶力やモチベ―ションがあがり、「嫌々」だと逆にストレスホルモンのコルチゾール(嫌な出来事を忘れさせる物質)が出て記憶力も、モチベーションも下がってしまいます。つまり、仕事でも勉強でも、同じようにやっていても、その時の感情で脳は180度違う反応をとるので、効率もその結果もまったく違うものになっていきます。
仕事を嫌々やる→脳が記憶力とやる気を下げる→効率が悪くなり結果も出ない。
仕事を楽しくやる→脳が記憶力とやる気を高める→効率が良くなり結果も出る。
研修も仕事も勉強も、どうせやるなら、楽しくする方が良いというのは明らかです。しかし、問題はどうすれば楽しくなるか?です。私も20代の頃、研修を受けるのが大嫌いでした。上司から行かなければならいと言われ、しぶしぶ研修を受けたことがありますが、余計に楽しくなくなり、どうすればいいかを考えたことがありました。その時に出した答えは「早めに諦める」ということでした。「嫌だ嫌だ」という気持ちを夕方まで引きずっているよりも、早めに「しょうがない」と諦めて受講する。それを実行するようになってからは、研修内容もスッと入ってきて、集中できて楽しくなりました。
研修もそうですが、どうせやるなら、仕事も楽しくやる方がよさそうですね。嫌々やる、やらされ感で続けることは自分にとっても仲間にとっても無駄な時間。嫌だという雰囲気は回りに悪影響を与えます。むしろ、さぼって違うことをしたほうが生産的かもしれません。
さて、今度の研修、どんな気持ちで参加されますか?
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2019 年 02 月 06 日 12:45
心理的安全性
Google社が発表し、今、話題になっている言葉のひとつに「心理的安全性」というものがあります。
これは、心理学用語ですが、「他者の反応に怯えたり、恥ずかしさを感じることなく、自然体の自分をさらけ出すことのできる環境や雰囲気」のこというそうです。
Google社が、実施した労働改革プロジェクト(アリストテレス・プロジェクト)の調査の中で、成功するチームには共通して、この心理的安全性があり、組織づくりにおいて最も重要なものであると発表してから、より注目されるようになった言葉です。
私たちのDOIT!シリーズでも、様々な「いい会社」を取材してきましたが、それぞれの企業の現場で感じていたのは、このような雰囲気でした。西精工さんにしても、バグジーさんにしても、川越胃腸病院さんにしても、いい会社には、働く人たちが安心して働ける空気感というか、本来の自分をさらけ出していいんだという空気感がありました。もちろん、それぞれの企業では「心理的安全性」という言葉を使われていませんが、社員の人たちは、「家族のような絆」「いい仲間」という言葉で自社の雰囲気を語られていました。「自分は自分のままでいいんだ」という安心感がベースにあるからこそ、会議でも活発に意見が出るし、失敗を恐れずに挑戦もできるのかもしれません。これを「家族主義」と言われている経営者もおられました。
家族。確かに家族の時間がホッとするのは、お互いがわかりあい、何を言っても許され、自分の本音が素直に言えるからでしょうね。一日8時間だけの仕事の時間とはいえ、いつもよそ行きの仮面、仕事用の仮面をかぶっているようでは疲れてしまいます。仕事の時間も家族のような時間になれば、うつ病などの問題もなくなっていくはずです。
しかし、わかっていても難しいのが会社です。家族と違い、他人が集まり、ひとつの成果を求めて集まっているのが会社組織ですから、他人からの評価が常に張り付いています。それがあるから、つい、会社が求めることを気にしたり、上司の評価が気になってしまいます。そして、いつの間にか「本来の自分」を抑え、「会社用の自分」を作ってしまうのかもしれません。理屈ではわかっても、そのような組織の中で、心理的安全性を保っていくのは、今の日本では難しいのかもしれません。
そう考えると暗くなってしまうのですが、組織全体が変わるのは難しいとしても、小さな単位では難しいでしょうか。例えば、自分の身近に「自分をさらけ出せる人」がいるだけでも日々の仕事は違ってきます。組織全体は難しくても、自分の課だけでも、同僚とだけでもそんな関係になる。「うちの会社は心理的安全性がない」と愚痴を言っても何も変わりませんし、まずは気づいた人が一歩を踏み出してみる。自分が他人に対して、安全な存在になってあげること。それはできるような気がします。
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2019 年 01 月 31 日 10:17
お客様のお役に立つための覚悟と勇気
先日、京都で開催している「知恵の場」に、徳武産業(DOIT96号で紹介)の創業者、十河孝男さんをお招きし、これまでの経営についてお話いただきました。
高齢者は、私たちが思っている以上に歩くことで困っておられるそうです。足が弱くなっているため、小さな段差でつまづいたり、転んだり、足が変形し、痛くて歩けなくなる人もいます。昔からこの状況は変わりませんでしたが、徳武産業さんが開発を始めた20年前は、そんな高齢者を助ける「高齢者専用の靴」はこの世にありませんでした。誰もやらないなら、自分たちで開発しようと考えた十河さんは、2年もの間、高齢者施設や病院を回り、高齢者のお困りごとを聞いて回られたそうです。
軽い靴がほしい、カラフルな靴がほしい、転ばない靴、できれば安い方がいい・・・。そんな声から生まれたのが「あゆみシューズ」。
この世に初めてできた高齢者向けのケアシューズでした。軽い、転びにくいということが徐々に評判となり、全国に広がっていきました。市場ゼロの状態だった、介護・ケアシューズという業界は、徳武産業の「あゆみシューズ」が先陣を切り、次第にライバルも参入し、ひとつの業界になっていきます。そして、もちろん徳武産業がその50%以上のシェアを持つまでになっています。
従業員数十人の香川県の小さな会社が、ここまで成長した原点はたったひとつ。「お年寄りのお困りごとに何とかお役に立ちたい」という思いです。お話を伺って、十河さんの強い思いに心が震えました。
昔から、市場の声から商品を生み出すことが大切だと言われていますが、まさに徳武さんは消費者の代弁者です。「こんな商品がほしい」という声は健在ニーズ。潜在ニーズは、お客様の生活に密着したり、しっかりと聞いてみないと発見できないことなのかもしれません。しかし、十河さんのお話を聞いて、それ以上に感じたことがあります。
例えば消費者の声を聞き、切実な悩みにふれたとする。その時に、「儲けるからやる、儲からないからやらない」と商売として判断する人もいるでしょう。あるいは、「何としても解決して喜んでもらおう」と損得抜きで考えて行動に移す人もいます。十河さんは後者です。
「お客様の立場に立つことが大事だ」「お客様の満足を追求する」などと、私たちはつい簡単に口にしてしまいがちですが、行動を起こし、本当にお役に立つためには、強い覚悟と勇気が必要なのだと改めて思いました。
★2019年1月 徳武産業の感動の経営を紹介した書籍が発売されました!
「神様がくれたピンクの靴~奇跡のシューズをつくった小さな会社の物語~」
人を大切にする経営学会 常任理事 佐藤和夫著/あさ出版 定価1,400円+税
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思うこと
2019 年 01 月 22 日 09:20
アウトプットの大切さ
以前、あるセミナーの途中で退席された経営者がおられました。セミナーが面白くなかったから帰られたのかと心配し、後日お伺いすると、「いえ、セミナーは本当によかったです。自分が何をやるべきかがわかったので行動したくなって退席しました。」というお話でした。
セミナーは最後まで聞くことが大事なのではなく、学んだことを実践することが大事だということを教わった体験でした。
最近、「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版/樺沢紫苑氏)という本が売れているというので私も読んでみたのですが、改めて、現実世界を変えるのは、このアウトプットだということがわかります。
知識をインプットしても、それを試してみたり、行動に移してみてこそ世界が変わっていく。「学んだことは実行しなさい」とは言われてきたことなのに、多くの人がインプットしたことで自己満足してしまっているそうです。
アウトプットは「話す」「書く」「行動する」ですが、学んだ知識を行動に越してこそ、自己成長が促されていくというのは、過去の自分の行動を振り返ってもわかることです。本を読んでも成長していないのは、「わかったつもり」になっているだけでアウトプットが出来ていないからだと書かれていました。
ちなみに黄金比率はインプット3、アウトプット7だそうです。
しかし、ただインプットしたものをアウトプットすればいいというものでなく、アウトプットした後にフィードバックすることが大切だということも書かれていましたが、確かにそう思います。
外部セミナーに参加する人を見ていても、ただ漠然と参加している人と、「これを学んで帰りたい」と自分の課題をしっかり認識して参加している人がいます。後者の人は現場で行動し悩んでいる人。セミナー中も目の色が違います。
アウトプットにはいろんな方法があり、こうしたメルマガもそのひとつ。書くのは確かに大変ですが、書いたことは忘れませんし、いろんなつながりも生まれています。
商品名のDOITという中にも込めた「行動の大切さ」。学んだことを行動に移してみる。シンプルなことですが、改めてそこにしか変化が生まれないのだと気づかされます。
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2019 年 01 月 16 日 13:44
「仕事のやりがい」を伝える意義
ブロックスでは自社出版映像の他に、ご依頼を受けて制作する「映像制作」の仕事もたくさん行っています。先日、ある企業様の社内映像の撮影に立ち会いました。今回、弊社にご依頼いただいた映像は「創業記念式典で上映する映像」ですが、同時に「採用動画」としても活用し、インターネットで配信して企業の魅力や仕事の魅力を伝えていこうという企画です。お客様インタビューなどの映像も制作していますが、立ち会った撮影は、社員の皆さんの「仕事へのやりがいや気持ち」がテーマ。私もインタビューさせていただきました。
どこに仕事の面白さを感じるのか、会社のどこに魅力を感じているのか。リアルな空気感を出すために、すべてぶっつけ本番のインタビュー。その現場には社長さんもおられたのですが、社員の皆さんが口々に「この仕事は面白い、やりがいを感じている」と言われるのを聞き、本当に感動されていました。現場から離れていると、社員の人たちが、仕事のどこにやりがいを感じているのかということは、なかなかわかりません。現場の声を聞けたことが、社長さんにとっても大きな収穫だったようです。今回は延べ数十名の方にインタビューしましたが、言い方は違っても、皆さんの思いは同じでした。そのことにも社長さんは嬉しかったようです。私自身も価値観を共有する組織の素晴らしさを感じた一日でした。
今、人材不足の時代です。「採用広告を出してもなかなか人が集まってこない」というお悩みを良く耳にします。この原因は確かに人が少ないことがあるのでしょう。しかし、広告の言葉がうまく心に響いていないから、うまく人が集まってこないという側面はないでしょうか。
今、給料や待遇などの条件面以上に、「仕事のやりがい」や「自分に合っているかどうか」を重視する人の割合はどんどん増えていると言われています。だからこそ中小企業は「やりがい」を伝えていくべき時なのだと思いますが、ただ広告の言葉として、「当社の仕事はやりがいがあります」「成長できます」と書いたとしてもうまく伝わらないのではないでしょうか。短い文章では、その人が感じる使命感やワクワク感、仕事の本当の面白さの本質がなかなか伝わりません。
私たちは、いろんな企業様で「映像」のお手伝いをさせていただいていますが、やはり、実際に働く人たちの「リアルなやりがいの声」は求職者の心に響くようです。「こんな人達がいる会社で働きたい」「こんな思いをもった会社で働きたい」。そんな気持ちになってくれる人を増やせるのが映像のチカラなのかもしれません。
こうして、集まってくる人たちは理念の共感者。条件を重視する人材よりは、絶対数は少ないかもしれませんが、共感者は簡単に辞めませんし、こうした仲間こそ財産です。理念共感型採用とでもいいますか、これからの採用は、どの企業もきっとこの方向に向かっていくのではないでしょうか。現場を見ていて、本当にそう感じます。
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2019 年 01 月 08 日 09:39
作業興奮
皆さん、あけましておめでとうございます。
お正月はゆっくりと過ごされましたでしょうか。
私は末娘がドイツから帰国し、3人の娘が勢ぞろい。久しぶりに家族全員の賑やかなお正月を過ごすことができました。
さて、4日から仕事始めの方も、今日から仕事始めの方もおられると思いますが、いよいよ今年の仕事が始動します。
それぞれの方が新しい年に挑戦の誓いや目標設定をされたことと思いますが、やるべきことが明確になれば後はそれを実行するだけ。
まずは、動き出すことが大切だと感じています。
動き出すということで思い出すのが、「作業興奮」という言葉。皆さんはご存じですか?
これは、心理学者のクレベリン氏が発見したとされる脳の作用です。
やる気がない時でも、まず行動を起こしていくと脳の側坐核というところが刺激され、トーパミンが出て、やる気が出てくるという作用のこと。
例えば、皆さんも年末に家の大掃除をされたと思いますが、最初は嫌でやる気にならなくても、体を動かすうちにやる気になり、集中力が生まれ、知らないうちに隅々まできれいにしていたということが起こります。これは作業興奮の作用なのだとか。
スポーツ選手のルーティーンにしてもそうですし、デザイナーの方が構成をつくること、営業マンが手帳の整理をすることも、作業興奮をうまく利用している事例かもしれません。
つまり、「やる気になったら、やろう」では、いつまでたってもやる気は起こりません。
脳が嫌だと思っても、まずはやってみる。やる気は後からついてくるという訳です。
お正月は目標設定したばかりでやる気も高い状態ですが、数か月も立つとやる気がわかなくなる時もあるかもしれません。
そんな時は、この作業興奮を使ってみてはいかがでしょうか。
そういえば、行動といえば「DOIT!」という商品名にも、「DO」という言葉を入れています。
この名前には、「まず、やってみよう。まず、行動してみよう」という意味を込めています。やる気は後から必ずついてきます。
私も時々、メルマガを書く気力がなくなるときがありますが、今年も休むことなく続けていきます。
今年も、ブロックス並びにメルマガDOIT!をよろしくお願いします。
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