2021/11/02号
伊那食品工業さんの朝掃除に思うこと
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人と組織の“元気”応援レター
【メルマガDOIT!】
2021/11/1
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平素は、ブロックスのDVD教材やセミナーをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
先週から、一気に街中が秋の香りに包まれました。金木犀です。金木犀は中国原産なのですが、日本に移入してきているものは、雄株がほとんどで、雌株は実がつくそうです。
近所では、オレンジ色の金木犀を見ることが多いですが、白い花のギンモクセイの変種が金木犀らしいですよ。桂花陳酒が、白ワインにキンモクセイの花を3年間漬け込んだものだと初めて知りました!こちらは一年中楽しめますね。
(メルマガ編集長 與田麻由子)
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(1)コラム「いい会社、いい仕事」
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伊那食品工業さんの朝掃除に思うこと
先日、ある経営者グループの皆さまをご案内し、伊那食品工業様を訪問させていただきました。
約3万坪の敷地の中に工場や本社社屋がありますが、そのほとんどが地域の人に開放しているガーデンです。ブランド名にちなんで「かんてんぱぱガーデン」と名付けられているその庭は、元々が松林。自然に生えている松の木を活かしながらも、古い木は撤去し、空いたところに植物を植えるなど、長年に渡って手入れをされてきました。
伊那食品工業では、業者に掃除を依頼されません。毎朝、その広い庭を、本社にいる200人くらいの社員で掃除をします。今の時期は紅葉の落ち葉がいっぱいですが、夏には草取り、冬には雪かきなど、かなりの作業です。
そんな庭掃除を、社員の人たちがいきいきと、まるで自分の庭の手入れのように取り組んでおられるが、見学者が驚かれるところです。今回も社員の皆さんに「掃除はどうですか?」と聞いてみると、皆さんが「楽しい」仰っていました。でも、なぜ、楽しくなるのでしょうか。
私も昔、大きな庭の掃除や草取りをずっとしていたことがありますが、草や落ち葉と向き合っていると、なぜか心が落ち着きます。同じ庭なのに、季節によって表情が違い、生えてくる雑草変わります。そんな変化に気づくことも楽しみです。そして、何より綺麗になった後を見ると嬉しくなります。
たぶん、庭掃除そのものに、そんな楽しさがあるのだろうと思いますが、伊那食品工業の皆さんは、これを会社の仲間と一緒にやっているところが違います。
この庭掃除にはもちろん上司も部下もありません。誰かからの指示命令も、ここをやれというルールもなく、それぞれが今、自分がすべきだと思ったことをするのです。これも楽しさのひとつだなと思います。
「今、何をやればいいのだろうか?」。自分で考えることは言われてやるより、何倍も面白いでしょう。また、全体を見て考えなければいけないので、広い視野も必要。それに、朝礼までに3万坪を綺麗にするのは、効率も重視されます。「いかに早くできるか」という脳も働かせなければならない。この庭掃除の中で人間の創造力や、工夫する心が全開となって、夢中になってしまうのではないでしょうか。
「この庭掃除は気づきの訓練だと思っています」と入社3年目の方が話してくれましたが、続けて掃除をしていることで、見えなかったことが見えるようになったり、わからなかったことがわかるようになったりする喜びも、きっとあるに違いありません。
こうした庭掃除で一日が始まる伊那食品工業さん。その職場には上下の壁も、部門の壁もありません。役員の人と新人が家族のように話す姿を見ていると、庭掃除という、ひとつのことをみんなでやる文化が、大きな影響を与えているように思いました。
社員旅行や運動会、バーベキューなど、最近は社内行事をする会社が少なくなりましたが、一見無駄なようにも見える、仕事以外の行事や体験の場で自然と上下や横の関係が密になり、いい組織づくりにつながっているのではないでしょうか。
伊那食品工業さんのDVD 「DOIT!シリーズ85号」
https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=93
(株式会社ブロックス 代表 西川敬一)
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(2)おススメのDVD教材 「志GOTO人シリーズ レクサス星が丘(前後編)」
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ロイヤルカスタマーが増え続けるお店
日本の車業界はたいへん厳しくなると予測されています。
大きなインパクトは人口の減少ですが、若者の車離れも進んでいます。都心で高い駐車場を借りて車を持つよりは、必要な時に借りる方がいい。所有から利用へと変わってきています。
安全装備も充実し、ぶつかることが少なくなれば、修理という需要も減ります。
そんな時代に自動車販売店の課題は、いかに自社のファンを増やすかということになっているようです。
つまり、新しいお客様が少なくなってしまう時代には、何度も何度も利用してくださるロイヤルカスタマーが重要だということです。
そうした状況の中で、名古屋のレクサス星が丘は、創業からこれを意識し、ファンづくりに励んできたお店です。居酒屋でもそうですが、大将が「いつものあれですね?」と自分を覚えてくれていると、お客様は嬉しくなります。レクサスのスタッフは、一生懸命、お客様を覚えておられます。名前、お車、お好みなど・・・多い人で1人で3000人もの顔と名前がわかるそうです。
もちろん、ただ覚えているだけでなはなく、スタッフはその時、その状況に合わせて、その人にあったサービスをする。最早、マニュアル対応だけでは、ファンは増やせません。
しかし、スタッフがそんな気持ちで働いていけるのは、「どこにもない店を作ろう」「サービス業で日本一になろう」という高い志・ビジョンがあるからこそ。スタッフの顔にはその誇りがにじみ出ています。
志GOTO人シリーズでは、そのレクサス星が丘のファンづくりの様子を、前・後編の2巻に渡ってご紹介しています。CS研修、チームワーク研修に最適です。
レクサス星が丘(前後編)
https://www.doit-fun.jp/shopping/products/detail.php?product_id=215
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(3)「日本サービス大賞」に応募しませんか?
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日本生産性本部サービス産業生産性協議会が主催され、日本の優れたサービスを表彰する「日本サービス大賞」。
今日から、応募が始まるそうです。
これまでの受賞企業には、川越胃腸病院さんや徳武産業さんなどDOIT!でもご紹介した企業もあります。
このコロナ禍でもびくともしない、卓越したサービス業。
これからの時代に伸びる新しいサービス業。
この応募を通して、自社の実力が見えてきます。皆さんの会社も、応募されませんか?
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第4回日本サービス大賞 11月1日より応募受付中(〆切は12月20日)
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ポストコロナの社会を切り拓く、きらりと光るサービスを募集します。
「革新的で優れたサービス」を表彰する日本最高峰の表彰制度です。
業種、営利・非営利を問わず、すべてのサービスが対象です。
個別相談会も開催していますので、お気軽にお申し込みください。
■応募要領■
受付期間 2021年11月1日(月)~12月20日(月)15時
表彰種類 内閣総理大臣賞、6つの大臣賞、ほか
主 催 (公財)日本生産性本部サービス産業生産性協議会
※応募・審査に関わる費用は無料です。
▼詳細は下記まで
https://service-award.jp/
▼紹介動画
https://service-award.jp/video.html
▼個別相談会(申込受付中)
https://service-award.jp/index.html
(問合せ先)
「日本サービス大賞」事務局
E-mail:service-award@jpc-net.jp/TEL:03-3511-4010
編集長のひとりごと
「今年もあと2ケ月となりました。超多忙な11月のスタートです。」