「正しい経営、新しい方法」を追求する!

街の中から消えていく駄菓子屋などお菓子の専門店。その市場を奪ってきたのがスーパーやコンビニだ。大手小売業とメーカーが直接取引する時代になり、菓子問屋のあり方も問われてきている。そんな菓子流通の業界で常に躍進を続けているのが大阪の菓子卸の「吉寿屋」だ。自らお菓子のフランチャイズチェーンを展開する経営戦略。働く人を大切にし一人ひとりのやる気を高める独自の経営。さらには、絶えず新しい発想で無駄を省く効率経営など、業界でトップクラスの経常利益を誇る「吉寿屋」の経営を取材。経営の効率化、独自化。そして人のやる気の高め方を学ぶ。

社員、お客様、取引先の「みんなが幸せになる会社」づくり。

創業以来、菓子一筋に事業を営む「吉寿屋」。大手商社の進出など、激しい競争が繰り広げられる菓子業界にあって、吉寿屋は、創業以来の黒字経営、業界トップの経常利益率を誇る元気な企業だ。儲かればいい、勝てばいい、という風潮が蔓延する時代に、吉寿屋が目指してきたのは、従業員、お客様、取引先など「みんなが幸せになる会社」だ。出た利益は社員に還元、そしてきちんと納税することが企業の正しいあり方だと、働く人の気持ちに立った経営を貫いてきた。業界常識に囚われず、良いと思ったことはすぐに実行する。これが吉寿屋の商い。
繁盛するには「人よりたくさん働くこと」という創業者の神吉さんは早起きにこだわる。毎朝4時30分、社長と会長は誰よりも早く出勤し、率先して出荷業務を行う。早起きする会社に不況はないというのが神吉さんの持論だ。また時代を見据えて早くから小売に進出したのもこの会社。菓子専門店「お菓子のデパートよしや」は「商品は棚に並べる」という常識を覆し、すべて平台に並べるという売り方。新商品より顧客に愛されるロングセラー商品を徹底追求。売れ筋把握も、店頭や倉庫に立つ人の勘と読みが大切だとPOSデータに頼らない。人間力が吉寿屋武器だ。そして神吉さんが何より大切にするのは、働く社員。業界トップクラスの所得への挑戦を目標に、働く人の励みになるユニークな企画をどんどん実施する。神吉さんの口癖は「社員は家族」。自ら率先して早朝出勤をする社員、アイディアを凝らし改善を続ける社員。仕事を楽しみ、やる気に漲る社員が吉寿屋の原動力だ。常識に囚われず、常に前進を続ける吉寿屋の経営を学ぶ!

• 近所に店舗があるため、非常に興味深く見ることができました。表から見えない努力、町のお菓子屋さんのイメージから想像できないものが見えてきたように思います。店員さん、従業員側の企業理念の共有と実現がもっと判ればと思います(少々受身かも)
• 自分の働いている会社もよしやさんのように楽しく働ける会社にしたいと強く思いました。当たり前の事を当たり前に続けていけるのは仕事や自分の人生に対する思いがとても強いし、社長、会長を中心とした輪が広がって、みんながそんな気持ちなっているからだと思いました。楽しくするのもしないのも自分次第です。自分から楽しく仕事をしていきたいと思いました。
• 社員一人一人が生き生きと仕事をされている。どこにその源があるのかなあと考えた時、「思いを声に出す」仕組みかなあと感じました。特に、人に感謝する気持ちを共有できるような事を継続した施策として取り入れられている点に目からうろこです。継続・持続がなかなか出来ない所との差を感じました。社員全員が考える事を取り入れている点に施策の素晴らしさを感じました。
• 社長・会長の熱い思いが従業員等の全てに浸透しており、会社一丸となった動きとなっている。全員が感謝の気持ちを持って社員同士、お客様と接していた。社員と共に喜び楽しい仕事をする。なかなか出来ない事が、実際に実行している会社がある。スゴイ!自分の部署での展開が出来ないか!感動的なビデオでした。
• 会長・社長様生き様に感動しました。社員の方、パートの方へのプレゼントは物ではなく、心のプレゼントなんですね。
• 商売の基本は全て同じであり、業種や業態に関係なく「早起き・やる気・楽しい」である。大変参考になりました。社内でのOJTにしたいと思います。